2019年01月05日

中国人民解放軍 99式迷彩服 (実物放出品)







中国人民解放軍の「99式迷彩服」です。

「99式迷彩服」は、「87式迷彩服」の後継として採用された、改修・改良&コストダウンモデルです。

(ただ、市場では、一緒くたに「87式迷彩服」として流通している場合がほとんどです)






軍用としては旧式装備ですが、数年前の中国本土のニュース映像では、農作業をする人や出稼ぎの工員等が、作業服として着用している姿が見られました。

(現在では、民間人が軍服を着ることが禁止されたと聞きます)








「87式」では前合わせのジッパーは首下までしかありませんが、「99式」は折襟の先端まで延長されています。

完全に閉めきると立ち襟となり、風を通さず防寒効果が期待出来ます。






「99式」が普及しきった運用後半期に見られるようになった、ジッパーを閉め切った後に折り返す折襟スタイルです。

各国兵士にも見られる、現場での “流行” のような物と思われ、現在でも「07式荒漠迷彩柄・冬季作戦服」で同様のスタイルでの着用例が多く見られます。







両胸にはジッパー式のポケットがあります。

容量は少ないので、教範や身分証を入れるのに使われている物と推測します。







腰にはスリット式のポケットがあります。

ボタンやベルクロ等、 “閉じる” 機能はありません。







ジャケットの裾にはゴムが内蔵されており、バタつかないように工夫されています。






左上腕部にはワッペンを取り付ける為のループが縫い付けられています。






肘には、楕円形の当て布による補強がされています。







右上腕部には小型ポケットがあります。

ポケットにはマチがあり、容量の確保に配慮した作りです。

推測ですが、包帯などのファーストエイドを収納する為のポケットと思われます。







袖はドットボタンで留めるタイプです。






ジャケット背面の形状です。






背中側はシンプルな物です。

全体にゆったりとした裁断で動きやすく作られています。






裾のゴム内蔵部分です。








前あわせ部分はジッパー式です。






ジャケット内側の様子です。






裏面にはタグがスタンプされています。

薄く判読しづらいですが、かろうじて「1998年製」の表記が確認出来ます。






インターネットで調べた限りでは、制式名は「99式」と確認出来ますが、「最初に支給されたのは1997年の駐香港部隊」の記述もあるため、製造・支給は年式確定以前から進められていたようです。

(なお、過去に刊行されたミリタリー情報誌では「97式迷彩服」との記述も複数見られます)






ズボン側面の形状です。

ズボンも、上着と同様ゆったりめのデザインです。

裾にボタンがあり、足首を絞る事ができます。






ウエストの形状です。

シンプルな構造で、民生品のズボンのような印象を受けます。






膝辺りの形状です。

各国軍戦闘服のようなカーゴポケットは無く、スマートに見えます。







裾にはボタン留め式タブが設けられています。

人民解放軍は丈の短いスニーカー型の作業靴を多用する為、ボタン留め出来る事で裾がバタつかず便利です。






ズボン正面の形状です。






ウエストにはベルトループがあります。






ズボンのファスナーはボタン式です。







ズボンのポケット内側にタグがスタンプされていますが、薄くて判読出来ませんでした。






ズボンの膝には当て布で補強がしてあります。






ズボン背面の形状です。






ズボンには尻ポケットはありません。

股の部分に円形の当て布による補強がされています。






ズボンの裾部分です。

足首周りをまとめるためのタブとボタンがあります。






99式迷彩服に肩章を装着した状態です。

この99式までは人民解放軍の階級章は肩章タイプで、後継の07式から襟章タイプに変更されて現在に至ります。






装着しているのは迷彩服と共に更新採用された「99式筒式肩章」です。

階級は「中士」で、下級下士官に相当します。






「87式迷彩服」と比べてみました。

手前が「99式」、奥が「87式」です。

一番わかりやすい識別点はジッパーが襟の末端まで来ているどうか。

「87式」は襟にはジッパーは付いていないのですぐに区別出来ます。






袖の小型ポケット周りはほぼ同型で変更点は見当たりません。






ワッペン取り付けループも形状変更は見られません。






当て布やドットボタン等、袖周りもほぼ同一に見えます。






襟に続いて明確に形状が異なるのが胴ポケットです。

「87式」ではフラップ付き大型ポケットに更に斜めのジッパー式物入れがあり、かなり手の込んだ作りをしています。

一方、「99式」では縦のスリット式となり、蓋やボタン等の留め具もなく、明らかに省略化されています。






胸ポケットは形状や容量の違いは、ほぼ見られません。






ズボン正面の形状も、同一に見えます。






ズボンで大きく異なる点は尻ポケットの有無です。

「87式」にはフラップ付きカーゴポケットが設けられていますが、「99式」ではポケット自体省略されています。






膝の当て布部分は違いはありません。






ズボン裾も、ボタンやタブの形状ともに同型で変更点は見られません。

全体に、必要な部分は残しつつ、過剰と思われる部分は大胆に省略されており、製造コストを低く抑える為のマイナーチェンジとの印象を強く受けます。








同じカテゴリー(装備:中国軍)の記事画像
2000年代的空軍傘兵 ~ 中国人民解放軍 空軍 空降兵装備 (95式自動歩槍)
2000年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 駐港部隊装備 (95式自動歩槍)
1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 辺防部隊装備 (56-2式自動歩槍)
1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 91式単兵装備・後期型 (81-1式自動歩槍)
中国人民解放軍 87式迷彩作訓帽 (実物放出品)
1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 91式単兵装備・初期型 (81-1式自動歩槍)
同じカテゴリー(装備:中国軍)の記事
 2000年代的空軍傘兵 ~ 中国人民解放軍 空軍 空降兵装備 (95式自動歩槍) (2019-01-19 10:00)
 2000年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 駐港部隊装備 (95式自動歩槍) (2019-01-12 10:00)
 1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 辺防部隊装備 (56-2式自動歩槍) (2018-12-29 10:00)
 1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 91式単兵装備・後期型 (81-1式自動歩槍) (2018-12-22 10:00)
 中国人民解放軍 87式迷彩作訓帽 (実物放出品) (2018-12-15 10:00)
 1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 91式単兵装備・初期型 (81-1式自動歩槍) (2018-12-08 10:00)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。