2015年05月02日

中国人民解放軍 65式軍服 (実物放出品)




中国人民解放軍の65式軍服です。
この軍服は文化大革命のあおりを受けて改訂された物で、基本的には旧来の55式軍服と同デザインですが、階級制度が廃止されたため階級章は無く、代わりに平行四辺形の赤色徽章のみ襟に縫い付けられています。





装飾性は徹底して無くされており、各種兵科章もない上に、ボタンに刻印されていた星のデザインすら削除され、のっぺらぼうなボタンとなっています。
階級制度の無い時代の軍服ですが、一応、上衣のポケットが2つのタイプが一般用、4ポケットで隠しボタン式の物が指揮官用というデザイン上の区別がなされていました。







私の所有するこの軍服は夏服にあたり、素材は綿製です。内張りの類はなく、ポケットも露出しています。
冬服は中綿が詰めてあるらしいです。
色は緑の強めなカーキ色と言った所で、ぱっと見では日本陸軍の九八式軍衣に、色味・質感ともよく似ています。
(ちなみに一時期、中田商店等経由で大量に流通していた濃緑色の軍服は78式軍服といって、65式軍服の素材を化繊に変更した改良版です)





裏面のスタンプによると、1967年製造品のようです。
この軍服は中田商店で売り出された物を運よく購入できたのですが、綿製の65式軍服はなかなか入手が難しく、更に共生地の65式解放帽(いわゆる人民帽)にいたっては、流通しているところを見たことがありません。







ズボンはストレートタイプの極めて簡素なデザインです。





前合わせはボタン式です。ポケット付近の内張りは白布が使われています。





ズボンも、スタンプにより1967年製造品とわかります。





65式軍服と78式軍服を比較してみました。
両者は、素材とそれにともなう色調以外はデザイン上ほぼ同型だとわかります。





軍服に合わせたヘッドギアは中国人民解放軍初の、そして長らく使用され続けている「GK80」型スチールヘルメットです。
画像の物は後期生産型とでも言いましょうか、あご紐の取り付け部分が四箇所ありますが、初期の物は二箇所のみで、単純な板紐式でした。
前面に赤星が吹きつけ塗装されていますが、中越戦争の頃は解放帽と同じ赤星バッジを取り付けた物が多く見られます。





装備ベルトは硬い綿製の物です。
1970年代まではこのタイプの使用例が多く、1980年代に入ってからはビニール製ベルトが一般化したようです。





襟章は規定どおりの縫い付け方で、自分で縫い付けました。
文化大革命以来、1980年代末に階級制度が復活するまで、解放軍には階級が存在しませんでした。
(前線においては、各部隊・各班ごとに、多数決で指揮官を決めていたそうな)
当然、そのような大雑把な方法では近代軍の運用には到底無理があったようで、1979年の中越戦争では、命令不服従や指揮官殺害などの事件も発生したと聞きます。





襟には金属のホックがあります。
階級無き軍隊の時代を象徴する65式軍服では、それまでの八一帽章や階級襟章が廃止され、赤星帽章、単色襟章が用いられました。
解放軍では、この襟章の裏地に着用者の名前や血液型を記入し、認識票の代わりとしていたようです。
装飾品の有効利用ですね。







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