2018年12月15日

中国人民解放軍 87式迷彩作訓帽 (実物放出品)







中国人民解放軍の「87式迷彩作訓帽 (作業帽)」です。

この帽子は、「87式迷彩服」と共に採用された装備で、解放帽の後継装備となります。






夏季戦闘服である「87式迷彩服」と対になる帽子ですが、冬季戦闘服の「87式作訓服」には、やはり対になる「87式作訓帽」(服・帽子共にグリーン単色) が採用されています。






旧式装備である解放帽と比べると、若干のサイズ調節機能の追加や、外見の国際標準化等、1980年代からの軍の近代化への意欲を感じさせる装備です。






顎紐は形だけの装飾で、顎紐としての機能はありません。

「87式」の正面には、帽徽 (帽章) を取り付けますが、取り付け位置の目安となる目印が赤色の点で示してあります。






帽子の内側は淡緑色のコットン地で、汗止めバンドはビニール質素材です。

この辺の素材のチョイスと使われ方は、「78式解放帽」と全く同じ印象を受けます。






帽子には軟質樹脂製のサイズ調節用タブがあり、微調整が可能です。






解放帽と比べると、機能性の向上を配慮して設計されているのが伝わってきます。






帽子内側には、タグスタンプが押印してあり、製造工場番号と帽子のサイズが表記されています。






「87式」と共に採用された、「作訓帽徽 (作業帽章)」です。

帽徽は、樹脂製の丸い台座に八一星章の模様のデカール・シールが貼付されています。






裏側には針金が通してあり、帽子に刺して、裏側でねじって固定します。

構造は解放帽の帽徽と同じです。






帽徽の厚みは画像のような感じです。

素材の影響でしょうか、はじめから若干たわんでいます。






大きさの感覚としては、こんな感じ。






購入した際の状態です。

梱包袋入りのデッドストック品でした。






旧型装備の「85式帽徽」と比較してみました。






既存の「85式帽徽」が金属製で塗装仕上げだったのと比べると、コスト省略化の意図があからさまですが、軽量になった分、帽徽としての使いやすさは向上しています。






「87式」の着装の様子です。






迷彩服は「87式」から「99式」へと改修がなされましたが、帽子は変更なく継続使用されました。






現在では2007年制式の「07式作訓帽」へと完全更新されており、この帽子も“往年の1990年代装備”となっています。




  

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2018年12月08日

1990年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 91式単兵装備・初期型 (81-1式自動歩槍)






1990年代の中国人民解放軍 陸軍装備です。

装備例では、「91式単兵携行具・初期型」を着装しています。







「91式単兵携行具」は1980年代から1990年代にかけて開発された装備品近代化のはしりとなる物で、当時主力として配備が進められていた「81式自動歩槍」に対応する作りとなっています。






「91式単兵携行具」は一見してわかるように米軍のタクティカルベストを参考に開発されたものですが、ベスト自体にベルトは付属せず、昔ながらの合皮ベルトを締めた上からベストを着用します。

中国の当時の画像やTVドラマで確認できますが、合皮ベルトの位置は、腰ではなくベストの二つのバックルの間に位置するのが特徴です。






携行具には必要な装具の多くが取り付けられていますが、ガスマスクケースは付いていない為、「65式防毒面具袋」をたすき掛けしています。









「91式単兵携行具」の採用当初の装具配置は、後のスタンダードタイプと異なり、マガジンポーチが3個、手榴弾ポーチが4個で、着用した際に左右非対称に見えます。






手榴弾ポーチは柄付き手榴弾専用の設計になっています。

のちのタイプでは弾頭入れに開閉タブが追加され、卵型手榴弾にも対応するよう改良されました。







「67式木柄手榴弾」を投擲する姿勢です。

手榴弾は教練用模擬弾で重量があり、無駄に気分が高揚します…w







1990年代初頭ともなると、スチールヘルメットも全軍に行き渡っており、演習では頻繁に見られます。

一方、通常訓練では作業帽で済ませているケースが殆どです。





  

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2018年12月01日

中国人民解放軍 87式迷彩服 (実物放出品)







中国人民解放軍 (略称:PLA) の「87式迷彩服」です。

「87式」は、解放軍の迷彩服としては、全軍に普及した最初の被服です。(PLA初採用の迷彩服は「81式」ですが、支給は限定的だった模様)






PLAでは1980年代に軍の近代化を図るため、一旦廃止していた階級制度を1989年に復活させるにあたり、新たな軍服体系を研究しました。






その結果、採用された「87式」系列では、それまでの「軍服」を、「制服」と「戦闘服」に分類し、国際標準に合わせた新しい軍装を確立しました。






「87式」はブルゾン型の戦闘服で、既存の整備・作業服や81式迷彩服の流れを汲む物と思われます。

ポケット位置やジッパーの使用等、細部のデザインからはフランス軍のF-1戦闘服の影響も感じられます。






この迷彩服は、「八七式三防迷彩戦闘服」とも呼ばれますが、この「三防」とは、「炎」「紫外線」「擦過」に耐える、という意味で、これらの特徴は中国における核実験で得られた教訓が活かされているとの事です。







襟は折襟タイプです。

状況により、開襟スタイルで着用する事も出来ます。






肩にはエポーレットが設けられています。

ここに、肩章型階級章を取り付けます。







両胸にはジッパー式のポケットがあります。

カーゴタイプと違い、容量はあまり多くありません。






胴から腰にかけて、蓋付きの大型ポケットがあります。

このポケットは蓋の付いた袋状の部分と、斜めにジッパー式の開口部がある面白い構造をしています。








ポケットの蓋はベルクロ式で開閉出来ます。

過去の人民解放軍被服では見られなかった新機軸です。







蓋付きポケットの上層には、ジッパー式の物入れがあり、ハンカチやメモ紙片等の薄物を収納するのに便利です。






ジャケットの裾にはゴムが内蔵されており、ウエストへの追従性を高めてあります。

81式迷彩服から受け継がれた工夫ですね。






左上腕部には、ワッペンを取り付ける為のループが設けられています。

ワッペン用ループは形状・サイズも含め、現用の「07式作戦服」にも受け継がれています。






肘には、補強の当て布がしてあり、耐久性を高めてあります。

もともとが比較的薄手の素材なので、効果は高そうです。







右上腕部には、ドットボタン式の蓋の付いた小型ポケットが設けてあります。

既存の解放軍装備にも見られる物で、おそらくは包帯入れと推測されます。







袖にはカフスがあり、ドットボタンで手首にフィット出来るよう作られています。







前あわせはジッパー式で、素早く着用出来るよう配慮されています。






裏地は迷彩時がうっすら見える白地で、内張りは無く簡素な作りです。







裏地のポケット部分にタグ・スタンプがあり「2004年製」と表記されています。

1999年にはマイナーチェンジ版の「99式迷彩服」が採用されている事から、工場によっては新型採用後もしばらく製造が続けられた物と推測出来ます。






背面の形状です。

偽装用ループやウエストストラップ等は無く、シンプルな作りです。






袖の形状です。






ゴムの内蔵された裾の状態です。






迷彩ズボンの正面です。

ストレートズボンタイプで、カーゴポケット等もありません。

工夫の凝らされたジャケットと比べると寂しい位にシンプルです。






ウエスト部分にはベルトループが設けられています。

両側にはスリット式のズボン・ポケットがあります。






ズボンの前合わせはボタン式です。

ボタンは「78式軍服」の物に良く似た、色・質感の樹脂製です。






膝部分には当て布がしてあり、耐久性を高める工夫が見て取れます。






迷彩ズボンの背面です。






尻の位置には、貼り付け型ポケットが2箇所設けられています。






蓋はベルクロ留めで、開け閉めがし易いように作られています。






股の部分には、丸型の当て布がしてあり、耐久性への配慮が見られます。

素材が薄い生地なので、二重に強化してあると安心感があります。






ズボンの裾は、ボタンでまとめて留められるように作られています。

私の購入した物は未使用のデッドストック品でしたが、梱包状態で既にボタンが欠けた状態でした。






迷彩ズボンの側面です。






ズボンには尻ポケットと物入れ、合計4箇所のポケットがあります。






貼り付け型ポケットの雨蓋は2箇所のベルクロで固定されます。

あえてボタンを使わない所に、デザイナーの利便性への工夫が見て取れます。






膝の当て布の状態です。

同時代の他国軍服では、この位置に大型のカーゴポケットを取り付けてある物ですが、「87式」では何も無くシンプルそのものです。








裾にはボタン留めタブがあり、足首を絞ることが出来ます。

ローカットのズック靴を多用するPLAの兵士にとっては便利な機能と言えます。






ズボンの内側は白無地です。

生地が薄手なので、表地の迷彩柄がうっすら透けて見えます。






前述のとおり、購入時点で割れていたボタンの状態です。

管理が大雑把なのか、たまたま運が悪かったのかわかりませんが、泣く泣くジャンクパーツから似た形状のボタンを持ってきて移植しました。






陸軍の「87式筒式肩章 (階級章)」を装着した状態です。

今回紹介した「87式」は夏季戦闘服にあたります。

冬季向けには、細部のデザインが異なる「87式冬季作訓服」があり、こちらは軍緑色単色となっています。

同様に冬季向けの軍緑色作訓帽、防寒靴が合わせて用意されています。






この肩章は1992年改定型で、初期の物より素材を変更し、耐久性を高めてあります。

「99式筒式肩章」が採用されるまで7年間に渡り迷彩服と共に使用されました。

「87式」は1990年代を通して順調に普及していき、PLAのイメージをかつての人民服の時代から一新させました。

その後、1999年にはマイナーチェンジ版の「99式迷彩服」が採用されますが、中国本土でもひとまとめに「87式」とされている事が多いです。

「78式軍服」をひとまとめに「65式軍服」としてしまうのと同じ状況のようです。






実際に着用してみると、動き易さを重視した、ゆったりした作りで、夏は薄手で涼しく、着丈に余裕があるので冬でも下着の重ね着で対応できるので、サバイバルゲームでも使い勝手は悪くないです。






一方、裁断上、余裕を持たせたデザインゆえに、軍服らしいスマートな着こなしは難しいようです。




  

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2018年11月24日

1980年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 偵察兵装備 (79式冲鋒槍)





1980年代に断続的に続いた「中越国境紛争」に於ける、中国人民解放軍 陸軍偵察部隊の装備です。






偵察兵には、当時開発された各種迷彩服が制式・試作を問わず支給されていましたが、一般的だったのが「81式迷彩服」です。






「81式迷彩服」は、両面リバーシブル迷彩が基本形ですが、他にも片面のみ迷彩タイプ、フードの付いたタイプ、フェイスベールの付いたタイプ、更に製造時期による色調の違いや、裁断のデザインを変更した「84式」等、バリエーションが豊富にあります。







偵察兵が手にしているは「79式冲鋒槍」、当時完成したばかりの新型サブマシンガンです。

中越紛争では後期に実装された兵器ですが、偵察部隊には優先的に配備されました。







サブマシンガンとしては珍しいクローズドボルト方式の作動機構と毎分1,000発の高火力、更に既存のサブマシンガンを更新する為に小型・軽量化に努めた設計でコンパクトに仕上がっており、実用した偵察兵には、優秀な兵器と評価されています。







人民解放軍偵察部隊は、中越紛争に於いてはベトナム軍監視所の襲撃・破壊や情報収集の為の捕虜の生け捕り等、各種特殊任務を行う精鋭部隊で、任務遂行の為に効果的な迷彩服や近接火力が高く携行性に優れたサブマシンガンは有効に活用されていたようです。




  

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2018年11月17日

1980年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 軍官装備 (54式手槍/56-1式自動歩槍)






中国人民解放軍の「85式軍服」を着用した陸軍野戦指揮官装備です。

「85式軍服」は「78式軍服」の後継として採用された被服です。






「85式軍服」は、1980年代からの軍の近代化の過程で、階級制度を復活させる事が決定し、その前段階として軍服に装飾性を付加し、指揮官と兵士の外見上の区別を明確にするために制定されました。






「85式軍服」は、つまるところ「78式軍服」の「紅領章 (襟章)」を「85式領章」に取り替えた物です。

同じく「解放帽」にも、「85式帽徽 (帽章)」を導入しています。






特に軍官服には、「肩章」と「金ボタン」を取り入れた軍服が採用されていますが、もっぱら後方勤務・通常勤務で用いられていたようで、訓練や実戦では78式軍服に軍官用領章を取り付けた物が“野戦服”として常用されているのが資料画像でも確認出来ます。






階級制度自体はまだ採用されていませんが、軍官クラスと士兵クラスにそれぞれ専用の領章を採用しており、見た目の派手さで両者を容易に識別出来る様になりました。






元来、人民解放軍ではヘルメットの使用に消極的でしたが、1979年の「中越戦争」での頭部戦傷率の高さから、1980年代には、「GK-80A」スチール・ヘルメットの配備が進められました。






画像の装備は軍官の野戦装備例です。

人民解放軍は、1980年代に断続的に発生した中国・ベトナム国境紛争で実戦経験を積んでいきました。






指揮官は通常、護身用の拳銃を携行しますが、実戦では火力強化の為、「56-1式自動歩槍」も合わせて装備する事が少なくなかったようです。






装備している「56-1式自動歩槍」は中国でコピー生産された「AKS-47」です。

武装の携行性を重視する各種兵科 (指揮官・車両乗員・空挺隊・偵察隊等) に配備されました。






指揮官の携行している拳銃は「54式手槍」です。

「54式」は正式にライセンス生産された中国版「トカレフTT-33」です。






上級指揮官向けには、携行性に優れた各種中型拳銃、例えばマカロフPM拳銃をコピーした「59式手槍」やワルサーPPKを独自改良した「64式手槍」も支給されていましたが、戦闘ではもっぱら火力優勢な「54式手槍」の使用例が目立ちます。






また、実用面以外にも、中国製中型拳銃には機械的信頼性に問題がある物も多く、設計は古いものの頑丈で信頼性の高い54式拳銃が重用されたという事情もあるようです。






こちらは「65式防毒面具」を装着した状態です。






「65式防毒面具」はフィルター内蔵式の使い捨てタイプのガスマスクで、人民解放軍では広く普及したモデルです。






相当数が生産されたようで、後継機種が採用された現在でも、未開封のデッドストック品が安価で市場流通しています。






旧共産圏諸国では化学兵器対処訓練は盛んに行われていましたが、実戦でも致死性のガスの使用は不明ですが、突撃前の催涙ガス攻撃はある程度実施されていたようで、洋の東西問わず、様々な戦場でガスマスクは“実用”されています。








「65式防毒面具」は、右利きの兵士に対応した作りで、銃を構える際にフィルターが干渉しないよう、左右非対称なデザインになっています。






人民解放軍の個人装備は、1990年代にタクティカルベストタイプが採用されるまで、昔ながらの負い紐でたすき掛けするスタイルだったので、装具が増えると相応の重装備感があります。

実戦では作戦内容によって更に荷物を満載した背嚢を背負う為、結構なボリューム感ある外見になります。




  

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2018年11月10日

中国人民解放軍 85式軍服・陸軍軍官用 (実物放出品)








中国人民解放軍の「85式軍服」です。

今回紹介する物は陸軍・軍官クラス用です。







「85式軍服」は「78式軍服」の「紅領章 (襟章)」を「85式領章」に変更したモデルで、階級制度復活の前段階として、指揮官と兵士の外見上の区別を付け易くするため、暫定的に採用されました。







85式軍服の外見は、78式軍服と同じです。

軍官用は4ポケット・ジャケットで、胸ポケットはボタンが蓋に隠れる仕様になっています。







腰ポケットにも蓋が付いています。

ボタンはなく、ポケットの作りは旧日本軍の陸軍将校服に良く似ています。






袖はシンプルな筒袖です。

「65式軍服」系の被服は、袖が気持ち長めに作られている印象です。






ジャケットの前合わせは5個のボタン式です。






ジャケットには内張りは無く、裏地がむき出しになっています。

夏服被服なので、通気性を考慮したものと思われます。






ポケットの袋部分にはタグ・スタンプが押印されており、「3605工場」「正四号」「1983年製」と記載されています。






ズボン正面です。

ズボンはチノパンスタイルのシンプルな物で、民生品と大差ないデザインです。






ズボンには両脇に物入れがあります。






ウエストにはベルトループが設けられています。






前合わせはボタン式です。






ポケット内側にはタグ・スタンプが押印されています。






ズボン背面です。






ズボンのポケットは物入れ2個のみで、尻ポケットはありません。






ズボン側面です。

裁断は、ゆったりした作りで動きやすいです。




  

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2018年11月03日

1980年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 士兵装備 (56式自動歩槍)








中国人民解放軍の「85式軍服」を着用した陸軍士兵装備です。

「85式軍服」は「78式軍服」の後継として採用された被服です。

服自体は「78式」と変わらず、襟章を「85式領章」に変更した物です。






軍服と共に、「解放帽」にも、「85式帽徽 (帽章)」を導入しています。






85式軍服の採用された時期には、「GK-80A」スチール・ヘルメットが普及していました。






ベルトは「65式外腰帯」が使用されています。

のちにバックルに“八一星章”の刻印を追加した「87式外腰帯」が採用されました。






足回りは1950年代から使われているゴム底ズック靴の通称「解放靴」が変わらず使用されています。

画像の物はローカット・タイプで、もっぱら通常勤務での日常用に使われていましたが、実戦でも普通に使用されています。






こちらは裏革製編上靴です。

靴底は厚いゴム製で、デザインは旧日本軍の編上靴や米軍のバックスキンブーツに酷似しています。

革製の靴自体は冬用に複数種類が使われていたようで、この編上靴も1980年代の資料画像で運用されているのが確認出来ます。






中越国境紛争当時の陸軍士兵の装備例です。

この頃にはスチールヘルメットが普及しており、大半の兵士が着用しています。






装具類は1970年代から登場し始めた軍緑色 (OD) の物を合わせてみました。

米軍をはじめとする各国軍の装備品に比べ、色味が明るい為、初見では軍用品っぽくないなー、と感じたものですが、今では何の違和感もありません。(馴れってコワイかも…w)







使用しているのは「56式自動歩槍」です。

「56式」は言わずと知れた中国製AK-47です。






採用当初は分類上“サブマシンガン”とされ、分隊長クラスのみに配備されていましたが、1979年の「中越戦争」でベトナム側に火力で圧倒された事から、1980年代には大量配備が進められており、「中越国境紛争」では人民解放軍兵士の主力小銃として使われていました。






「56式」は折り畳み式のスパイク・バヨネットが装備されているのが特徴ですが、人民解放軍では白兵戦を重視しており、「断面が三角のスパイク銃剣が刺突力に最適で致死性が高い」という研究結果の元に採用されたそうです。






中越国境紛争では、各種迷彩服も試験的に投入されました。

画像は最も多く使用された「81式迷彩服」です。






この迷彩服は両面に異なる迷彩パターンがプリントされたリバーシブル式で、表面が緑地および春夏用、裏面が土地および秋冬用とされています。







中越紛争では、画像のようにジャケットのみ迷彩服を重ね着した (81式はもともと重ね着前提で作られた被服です) 姿も確認出来ます。






迷彩パターンは海外の迷彩服を参考に作られています。

裏面はダックハンターパターンそのものですが、なかなか効果的な迷彩です。






銃剣突撃を仕掛ける解放軍士兵です。

対ベトナム戦では、実際に白兵戦が行われたそうで、ベトナム軍側は銃剣による死者の多さに「中国軍は銃剣に毒を塗っている」と非難していた、と中国側文献に記載されており、中国側は「ベトナム軍の医療体制が貧弱な為に戦傷死が多いだけ」と結論付けています。







81式迷彩服は形状にバリエーションが多いのですが、基本形ではヘッドフードが内蔵されており、画像のように頭に被って偽装効果を高める事が出来ます。




  

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2018年10月27日

中国人民解放軍 85式解放帽 (実物放出品)






中国人民解放軍の「85式解放帽」です。

この解放帽は、「85式軍服」と共に採用された装備です。






帽子自体は既存の「78式解放帽」と変わらず、「85式帽徽 (帽章)」を取り付けた状態を指した名称です。






この個体は、別々に入手した帽子と帽徽を当方で組み合わせた物で、帽子のほうは1978年製の78式解放帽を使用しています。







帽子内側の汗止め部分は、防水コーティングされた綿布が使われています。






85式解放帽の為に制定された「85式帽徽 (帽章)」です。






85式帽徽は、陸海空軍で彩色が異なります。

これは陸軍用です。








78式帽徽までの針金式と違い、スクリュー式の取り付け基部になっています。






素材は真鍮のようで、かなりしっかりした作りです。






この帽徽は解放帽用ですが、サイズの大きい軍帽 (制帽) 用もあります。

帽章としてはちょっと重みがあり、のちに採用された迷彩帽の帽徽ではプラ製に変更されています。









85式解放帽の着用状態です。

帽徽ひとつでだいぶ印象が変わりますね。

この帽子は、1980年代の中国・ベトナム国境紛争の画像や、1980年末に撮影された日本のTV番組でよく見られます。




  

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2018年10月20日

中国人民解放軍 85式軍服・陸軍士兵用 (実物放出品)







中国人民解放軍 陸軍の「85式軍服」です。

「85式軍服」は「78式軍服」の後継として採用された被服です。






「85式軍服」は、1980年代からの軍の近代化の過程で、階級制度を復活させる事が決定し、その前段階として軍服に装飾性を付加し、指揮官と兵士の外見上の区別を明確にするために制定されました。






「85式軍服」は、つまるところ「78式軍服」の「紅領章 (襟章)」を「85式領章」に取り替えた物であり、服自体は「78式軍服」と変わりありません。






襟章は赤いフェルト地に金属製バッジの付いた士兵用です。






階級制度自体はまだ採用されていませんが、軍官クラスと士兵クラスにそれぞれ専用の領章を採用しており、外見で容易に識別出来る様に配慮されています。






ボタンは、軍官用では金ボタンが使われていますが、士兵用では78式のまま変更はありません。






前あわせはボタン式です。






内張りは無く、化繊の生地そのままです。






ポケットの袋部分は内側にあります。






タグ・スタンプは薄いですが、1978年制の4号サイズと判読出来ます。






ズボンはストレートタイプのシンプルな物です。






両側に物入れポケットがあります。






ズボンの裾は筒状で、各国軍用被服のような裾を絞る機能はありません。






ズボン正面です。






ウエストにはベルトループがあります。






ズボンの前あわせはボタン式です。






ポケットの袋部分は白色綿製です。






ポケットにタグがスタンプされています。

上着と同じく、4号サイズで1978年製、軍用実物のデッドストック品です。






ズボンの背面です。






ズボンのポケットは物入れ2箇所のみで、尻ポケットはありません。




  

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2018年10月13日

1960~1970年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 軍官装備 (54式手槍)






1965年から1980年代初頭の中国人民解放軍の個人装備です。

今回紹介の軍装は、陸軍軍官 (士官) 装備です。






解放軍は1955年に当時親密な関係にあったソビエト連邦軍を模範として階級制度を取り入れましたが、その後ソ連と野関係が悪化すると独自の人民戦争路線に傾倒、1965年に階級制度を全廃してしまいます。






階級制度撤廃に伴い採用されたのが「65式軍服」です。

基本形は「58式軍服」を受け継いでいますが、生地色の変更の他、ボタンやベルトのバックルに至るまで、徹底して装飾性を廃したデザインが特徴です。






ジャケットの下には、下着にあたる「65式シャツ」を着用しています。

シャツは一般的なワイシャツで、特に目立った特徴も無いシンプルな物です。







ジャケットの上から着装する、「65式外腰帯 (装備ベルト)」です。

ビニール質の人造皮革製で、バックルには軍官を示す星章が記されています。(士兵クラスは全く刻印のないバックルになります)







こちらはズボン用ベルトの「65式内腰帯」です。

外ベルト同様、人造皮革製です。






野戦装備の解放軍陸軍軍官です。

武装は「54式手槍 (中国製トカレフTT33拳銃)」のみと軽装で、小隊長クラス以上の指揮官の装備になります。

ちなみに同時期の装備としては、兵士は「56式半自動歩槍 (中国製SKSカービン)」、分隊長は「56式沖峰槍 (中国製AK47)」を装備しています。






今回着用しているのは、「65式」の改良型で、生地を綿から化繊へと変更した「78式軍服」です。

裁断や色味等、外見はほぼ同じです。






この装備は1979年2月17日~3月16日に行われた「中越戦争」当時の再現になります。

この戦争では、解放軍兵士の多くが、ゲートルを巻いていました。






また、開戦初頭にはスチールヘルメットはあまり支給されておらず、軍官・士兵を問わず、解放帽のみの姿が一般的です。




  

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2018年10月06日

中国人民解放軍 78式解放帽 (実物放出品)







中国人民解放軍の「78式解放帽」です。

この個体は中国店舗から輸入した物で、店舗によれば実物デッドストック品との事。






「78式解放帽」は「78式軍服」と共に制式化された軍帽で、軍服と同様、65式の素材を綿生地から化繊へと変更したモデルです。






帽子の内張りは白色綿布製で、タグ・スタンプが押印されています。

この個体は「1978年製」の「2号サイズ」です。







帽子の鉢巻部分の内側には汗止めが取り付けられています。

素材は65式と同様、シボ加工されたビニール製で防水処理されています。







帽子のツバは、65式の後期型と同型で、硬めの芯が入ったタイプです。









78式解放帽の着帽状態です。

素材は違えど、65式解放帽と見た目は大差ないです。






こちらも78式解放帽ですが、随分前に中田商店で購入した個体です。






同じ78式ですが、裏地がグリーン系の布地だったり、若干の仕様の差が見られます。






タグ・スタンプには「1984年製」「2号サイズ」の表記があります。

こちらの製造工場は「3505工場」で、先に紹介した物は「3504工場」と、製造工場が異なります。







帽子内側の汗止め鉢巻部分も、製造時期や工場によって若干の違いがあるようで、この個体ではつるっとした質感の素材で作られています。









1984年製解放帽の着装状況です。

1978年製と比べても、外見の差異は無いようです。






当方所有の2個の帽子を並べてみました。

基本、同じ物なので当然ながら外観上の違いはありません。




  

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2018年09月29日

中国人民解放軍 78式軍服・陸軍軍官用 (実物放出品)







中国人民解放軍の「78式軍服」です。

今回紹介する物は、陸軍・軍官用、実物未使用品になります。






「78式軍服」は、「65式軍服」の布地を綿から化繊へと変更したモデルで、1979年から支給が開始され、1983年に更新完了しました。

外見上の相違は殆ど無い為、中国本土でも、区別無くひとくくりに「65式軍服」とされている事が多いです。






この服は軍官(指揮官)クラス用の物で、士兵 (一般兵)クラス用と若干の相違があります。

異なる点はジャケットのポケットの数で、士兵用は2つですが、軍官用は4つあります。






襟は折襟式で、針金製の襟ホックが取り付けてあります。

また、襟には平行四辺形の襟章を縫い付けてあります。






「78式紅領章」です。

素材はスエード調の布で硬い芯を包んであります。






裏面にはガーゼっぽい質感の綿布が接着してあります。






領章の主な目的は装飾用ですが、裏面には「部隊番号・姓名・血液型」の記載欄があり、認識票の役割もあります。







胸ポケットはボタンが表から見えないように作られています。







腰ポケットはボタンのない雨蓋付きで、見た目の印象は旧日本軍の「九八式軍衣」を彷彿とさせます。






袖口はシンプルな筒袖です。






前あわせのボタンは5個、装飾性を一切廃した、樹脂製ボタンが使われています。






軍服の内側の様子です。






腰ポケットの袋の下部は、服側に板布で留めてあります。

軍服をデザインした人の、細やかな工夫を感じさせる作りです。






胸ポケット裏側にはタグスタンプが押印してあります。

緑地に赤色で判読しづらいですが、「1983年製」と確認出来ます。






ズボンは軍官・士兵ともに同型で、シンプルなチノ・パンツスタイルです。






腰周りには、ベルトループが設けてあります。






他国の戦闘服に見られるようなズボンの裾をまとめる機能はありません。

当時の資料画像でも、裾を絞ったりせず、そのままズック靴を履いて活動している場合が殆どです。

ただ、1979年の「中越戦争」では、ゲートルを巻いている兵士が多く見られます。






ズボンの正面の様子です。






前あわせは樹脂製ボタン留めになっています。






ズボンには二箇所、物入れがあります。






前あわせ部分です。

ジッパーではなく、4個のボタン留め式です。






ズボンにも、ジャケットと同様のタグ・スタンプがありました。






ズボンの背面の様子です。






尻ポケットはなく、シンプルな見た目です。




  

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2018年09月22日

1960~1970年代的空軍傘兵 ~ 中国人民解放軍 空軍 空降兵装備 (56-1式自動歩槍)






「65式軍服」の時代、1965年から1980年代中頃の中国人民解放軍 空軍・空降兵 (空挺隊) 装備です。






着用しているのは、1978年制式の「78式軍服」です。

「78式」は、被服の素材を綿から化繊に変更したモデルで、裁断や色調は「65式」と大差ありません。






陸軍と違い、空軍服はズボンが青色になっています。

上着は陸軍と全く同じです。






この時代、制服と戦闘服の区別は無く、野戦でも青いズボンを着用していました。






空降兵の基本装備です。

この状態で武装すれば、空挺部隊の軽装備完成です。






陸軍士兵との装備品の違いは、「空挺ヘルメット」「降下靴」「空挺水筒」など。

他に「空挺背嚢」もあります。






靴は空降兵専用の「65式傘兵靴」です。

空挺部隊は落下傘降下するため、丈夫な降下靴が支給されています。






一般兵の解放靴が幌布製でゴム靴底の簡素なズック靴なのに対し、傘靴は革を使用し、靴底も分厚くクッション性に優れています。






空降兵専用装備の「65式傘兵水壷 (空挺水筒)」です。






「傘兵水壺」は水筒本体と飯盒を組み合わせた多機能水筒で、後年ほぼ同型の「78式飯盒水壺」が一般部隊向けに採用されています。






武装した状態です。

「56式沖峰槍弾倉袋」と「65式傘兵背嚢」を装備しています。






「65式傘兵背嚢」の左側面には、水筒収納ポーチがあります。






「65式傘兵背嚢」の正面には、携帯スコップを縛着しています。






「65式傘兵背嚢」の右側面には、対戦車手榴弾収納ポーチがあります。






ヘッドギアは「65式傘兵ヘルメット」を被っています。

画像は落下傘降下時の、風避けフードを装着した状態です。






フードはドットボタンで留められており、降下後は速やかに取り外し、戦闘に移行出来ます。

当時画像を見ると、戦車帽のような頭巾型降下帽も使われています。

なお、このヘルメットはグラスファイバー製で、外見に反して防弾機能は一切ありません。






武装は、1963年に制式採用された「56-1式自動歩槍 (中国製AKS-47)」を装備しています。






「56-1式」は折りたたみ式ストックでコンパクトに携行出来る為、空挺部隊の他に歩兵部隊指揮官や、戦車兵の護身用、偵察部隊等に配備されています。






空降兵は数日分の必要物資を自分で携帯する必要から、背嚢は大型で容量も多目に出来ています。






装備撮影時に使用した銃は東京マルイ製電動ガンのAK-47Sです。

フロントサイトポスト他、細部に違いはあれど、「56-1式」の代用として、サバイバルゲームでも活躍しています。






同時代の諸外国の空挺装備に比べれば簡素な物ですが、それでも背嚢のボリュームの為、結構重装備感はあります。






背嚢の水筒入れ部分の様子です。






「65式傘兵水壷」を収納するにあたって、水筒カバーは外して本体のみにしています。






水筒ポーチ部分は紐で絞れるので、脱落防止もしっかりしています。






「65式傘兵背嚢」には対戦車手榴弾が1発収納出来ます。






解放軍では「抗坦克手榴弾」と呼ばれる装備で、ソ連製RKGシリーズを基に独自開発した物を装備しています。






モデル品は見つからなかったので、ボール紙とガムテープで自作しました。






雑なつくりですが、安全ピンはダミー手榴弾から拝借して、背嚢収納時にはそれなりに見れる程度にはなったかな、と思います。






対戦車手榴弾は1950年代に登場したタイプで、弾頭が成形炸薬弾で、投擲するとパラシュートが飛び出し、90度角で目標に命中するように工夫されています。






対戦車無反動砲やロケット砲が普及すると一線を退きましたが、現代では簡便で効果的な奇襲兵器として、市街地でテロリストが使用する例が増えてきているそうです。




  

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2018年09月15日

中国人民解放軍 78式軍服・空軍士兵用 (実物放出品)







中国人民解放軍の「78式軍服」です。

今回紹介する物は、空軍・士兵クラス用軍服です。







「78式軍服」の襟部分です。

この時期の解放軍服は、陸海空軍共通で「78式紅領章 (襟章)」を装着しています。






襟章の色は兵科色ではなく中国共産党を表す紅色ということで、全軍共通色というわけです。







士兵用軍服のポケットは、胸ポケット2箇所のみです。






袖口はシンプルな筒袖です。






軍服の前あわせ部分はボタン式です。

ボタンは5個あります。






軍服の裏面です。






胸ポケットの裏面に、タグ・スタンプが押印されています。






空軍の78式ズボンです。

「65式」~「78式」までの解放軍空軍の軍服は、ジャケットは陸軍と同じで、ズボンのみ空軍をあらわす青色となっています。






ズボンのデザインは陸軍と同様で、裾は筒状のシンプルな物です。






ズボン正面形状です。






ウエストにはベルトループが設けられています。






ズボン両脇に物入れがあります。






前あわせはボタン式です。






ポケット裏面にタグ・スタンプが押印されています。






ズボン背面の形状です。






ズボンのポケットは両側の物入れのみで、尻ポケットはありません。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:中国軍

2018年09月08日

1960~1970年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 士兵装備 (63式自動歩槍)






中国人民解放軍陸軍の、「63式自動歩槍」装備の士兵です。






「63式自動歩槍」は、地上部隊の主力小銃であった「56式半自動歩槍 (中国製SKS)」にかわる新型小銃として開発されましたが、諸事情により採用からわずか9年で退役に至った短命な装備です。






期待の新装備と言うことで、マガジンポーチも従来のチェストリグ型から、多機能な装具として工夫された「63式携行具」が採用されており、さながら“タクティカルベストの先駆け”といった印象です。






画像の「63式」は知人に依頼して製作してもらった電動ガンです。

完全再現ではなく、あくまで「63式スタイル」というモデリングです。






構造は東京マルイ製電動ガンの「M14」と「AK47」を2個イチにして、中国製カート式エアガンのパーツも使っています。






ガス対策に「65式防毒面具」を装着した様子です。






「65式防毒面具」は解放軍で広く使われたガスマスクです。

ガスマスクとしては完全に旧式化していますが、現在でも訓練や炊事作業 (玉ねぎ刻み!) で使われている様子が見られます。






「63式携行具」の装備状況です。






「63式」用には、この他にも一般的な中国製チェストリグのデザインに準じた「63式弾倉袋」もあります。






両者の採用時期・支給状況等は不明な点が多いですが、資料画像では「携行具」の装備例が目立ちます。






「63式携行具」は画期的な総合装備携行システム感が格好良いのですが、着装した感じではあまり実用的ではないように感じます。

「アイデアに技術 (センス?) が追いついていない」感じですね。






「63式」自体は短命に終わりましたが、携行具については一定の評価は得られたらしく、後に「79/85式狙撃歩槍 (中国製SVDドラグノフ)」と共に採用された専用の携行具は、マガジンポーチ部分のみ大型化した他は「63式携行具」とほぼ同型の物でした。




  

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2018年09月01日

1960~1970年代的陸軍士兵 ~ 中国人民解放軍 陸軍 士兵装備 (56式半自動歩槍)






1965年から1970年代の、中国人民解放軍陸軍兵士です。

着用しているのは「65式軍服」です。






「65式軍服」の採用された時代、解放軍は階級制度を廃止しており、役職上指揮官は「指令員」と呼ばれましたが、全ての兵士は「戦士」でした。

外見上は、一般兵が2ポケット・ジャケット、指揮官は4ポケット・ジャケットの違いがあります。






帽子は「65式解放帽」で、いわゆる人民帽と言われる物です。

生地は綿製で、役職を問わず、星型の帽徽 (帽章) が取り付けられています。






※65式綿士兵外腰帯・着装_02
ジャケットの上から、「65式幌布製外腰帯」を締めています。

装備ベルトは初期は土黄色 (カーキ) の幌布製、後に赤茶色のビニール質人造皮革製が普及します。

当時画像を見ると、1970年代全般までは幌布製が多いようです。







こちらはズボン用ベルトの「65式幌布製内腰帯」です。

ズボン用ベルトも後に人造皮革製に変わっていきました。






靴は「解放靴」と呼ばれる、ズック靴です。

画像の物は「55式解放靴」で、土黄色の幌布と、黒色のゴム靴底が特徴です。

後継の「65式解放靴」では、デザインは全く変わらず色が軍緑色に変更されており、民生品も含めれば現在でも製造されているロングセラー・アイテムです。






武装状態の解放軍陸軍士兵です。

装備は「中越戦争」で一般的に見られたゲートルを巻いた状態です。






「中越戦争」の起きた1979年当時は、ヘルメットは殆ど普及していませんでした。






基本装備は「雑嚢」「水筒」「手榴弾 (x4)」、必要に応じて「リュックサック型背嚢」「ガスマスク」を追加装備する事もあります。






この時代の歩兵部隊の主力火器は「56式半自動歩槍 (セミオートライフル)」です。






「56式半自動歩槍」は、ソ連軍の「SKS」をライセンス生産したモデルで、基本構造は同じですが、スパイクバヨネットの形状を変更したり、ストックを合板から単材に変えるなど、中国独自の改修がなされています。






採用当初は「56式騎槍」とも呼ばれた本銃は、「56半」の愛称で親しまれ、採用から20年近く解放軍の主力小銃として運用されました。






「中越戦争」は実戦経験の乏しい解放軍にとって大規模な戦争経験となりましたが、結果的に軍の装備の旧式化を、流血によって思い知る事になりました。






「中越戦争」後も、中国とベトナムの間では国境を巡る断続的な軍事衝突が1980年代を通して続きましたが、最前線では「56式自動歩槍」への装備更新と新型小銃「81式自動歩槍」の支給が進められ、「56半」は急速に姿を消していきました。






「56式半自動歩槍子弾袋」は、チェストリグタイプで、10発の7.62㎜x39弾をクリップで纏めた弾薬を、各ポケットに収納しています。






身体左側面には、「65式雑嚢」と「65式水壷」を重ねて装備しています。

これら装備の形状や着装方法は、旧日本軍の影響を強く感じる所です。






今回、もっともオーソドックスな着装状況を再現していますが、当時画像を見ると、兵士それぞれに装備品の着装位置はまちまちで、おのおのが使いやすい手段で持ち運んでいたようです。






身体右側面には、「4連木柄手榴弾袋」を襷掛けにしています。

この時代の標準的な手榴弾は「67式木柄手榴弾」です。






「67式木柄手榴弾」を投擲する解放軍士兵の姿。

中国の一時代をイメージ付けた「65式」軍装、1960年代当時からして古臭い印象がありつつも着装してみると身体へのフィット感があり、意外と使い勝手が良いです。

中国的合理性を感じさせる、実に魅力的な装備だと思います。




  

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2018年08月25日

中国人民解放軍 63式自動歩槍・電動化カスタム (個人製作品)







以前紹介した「63式風チープ・トイガン」を、知人に依頼して電動ガン化してもらいました。







メカボックスから逆算しての改造は、ほぼ新造に近く、ベースとなった63式はわずかにバヨネット付近だけになってしまいました。








ストックはメカボックスに合わせて、木材でフルスクラッチしてあります。






ボルトはレシーバーと一体で、別パーツ風に塗り分けてあります。








レシーバーは後端でネジ止めしてあり、内部にバッテリーを収納します。







内部構造は、M14のメカボックスをベースに、AK47の前半分を合体するという、かなりの荒療治ですがしっかり完成して頂けました。






セレクターはM14のものをそのまま流用することで、実銃の63式同様にセミ・フル切り替え式になっています。






スパイクバヨネット周辺はそのまま移植してあり、ギミックも生かしてあります。






マガジンはAK用に対応しています。

63式風にするべく、私はショートマガジンを使用しています。






バットストックはゴムシートで再現してあります。

スリング金具は63式トイガンからの移植です。








マガジンの代わりにSKS風パーツを取り付ける事で、「56式半自動小銃スタイル」にすることも出来ます。

射撃は出来ませんが、装飾用に木材で作ってもらいました。







スリングベルトは軍用実物を装着しました。




  

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2018年08月18日

中国人民解放軍 65式解放帽 (実物放出品)


中国人民解放軍の「65式解放帽」です。

解放帽は古くは中国共産党軍の八角帽を原点として、デザインを洗練された物です。






人民解放軍では「58式解放帽」として採用されました。

「65式」は、階級制度廃止に伴う装飾性の排除、色の変更が加えられました。






このアイテムは実物デッドストック品で、帽子の内張りに朱色のタグ・スタンプでサイズと製造年が記されています。

サイズ表記は「3号」、製造年は「1968年」です。







帽子の汗止め縁取りには防水ビニール質の素材が使われています。

吸水性は無いため、帽子は痛みにくいかわりに発汗時の被り心地は、お世辞にもよろしくありません。







この個体は、65式解放帽の中でも初期型に分類される物で、58式以来の外観上の特徴として、つばの芯が柔らかく、ジグザク縫いで補強されています。








65式解放帽の「帽徽 (帽章)」です。

58式までの八一の意匠の取り入れられた丸型帽章から一転、朱色の五角星帽徽となりました。

アルミ製の帽章を針金を刺し曲げて取り付ける、至ってシンプルな作りです。









65式解放帽・初期型の全景です。

実測サイズは56~57cm位で、私にはきつめのサイズなので、もっぱら収蔵品となっています。






こちらは65式解放帽・後期型です。

このアイテムも実物デッドストック品です。






65式解放帽の素材は軍服と同様、軍緑色の綿製です。

後に採用された「78式解放帽」では、デザインはそのまま素材が化繊に変更されました。






タグ・スタンプによると、サイズは「2号」、「1971年製」と表記されています。







汗止めバンド部分は、初期型同様のビニール質素材です。

表面はシボ加工されており、さわり心地はざらざらしています。









65式解放帽・後期型の全景です。

65式解放帽と65式軍服の組み合わせは、俗に“人民服”と呼ばれ、冷戦期の「中国そのもの」のイメージがあります。






65式解放帽・2種を並べてみました。

構造は殆ど同じで、つばの縫製処理が唯一の相違点です。




  

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2018年08月11日

63式 “的” なもの ~ 中国人民解放軍 63式自動歩槍スタイル・チープトイガン (NB・エアコッキング)






中国製トイガンにも高額商品から廉価品まで様々な種類がありますが、今回紹介するのは玩具感マシマシな廉価版チープ・トイガンです。






一応、実銃の「63式自動歩槍 (自動小銃)」をモデルにトイガン化したもののようですが、細部はことごとく微妙に違うので、あくまで“ナンチャッテ63式”といった所でしょうか。








本来は、カートリッジ式エアコッキングガンなのですが、銃本体のみ・カート無しの中古品を入手したため、実射は出来ません。






「63式自動小銃」は、当時採用されていた「56式半自動小銃 (SKS)」と「56式短機関銃 (AK47)」の双方の能力を併せ持つ新型主力小銃として開発されました。







弾薬はAKと同じ7.62㎜x39弾を用い、セミ・フルオート切り替え式です。











開発当時の解放軍の“白兵戦重視”の運用思想にあわせ、折りたたみ式スパイク・バヨネットを備え、充分な全長を持たせてあります。
(バヨネット展開時・全長1342㎜)










1963年制式後、生産初期型は対外援助物資としてベトナムやユーゴスラビアへと供与され、高品質・高性能で好評だったとの事。







しかし、1966年以降は“文化大革命”の影響で生産数が停滞、更に品質の低下が著しく、支給された解放軍部隊では暴発事故を起こし問題となるほど深刻なものだったようです。








結果、1972年に全軍から引き上げられ、さらに1978年に生産中止となりました。






解放軍における「63式」の採用期間はわずか9年間に過ぎませんでしたが、正しい品質管理の下で生産された個体は優秀な自動火器であり、現在でも民兵組織や大学の軍事教練で運用されていのを見かけます。








また、海外友好国への輸出も行われており、アルバニア軍では「56式自動小銃 (AK47)」と共に制式採用されています。







トイガンのほうは、カートリッジにBB弾を詰め、コッキングのたびに排莢されるエアコッキング式です。










ただ、中古品で入手したときからカートリッジが付属しておらず、射撃はできません。

マガジンの規格に合った他社のカートがあれば試射も出来そうですが、どのみちたいした性能ではないのは間違いないので、装飾品として愛でております。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)トイガン:エアコッキング

2018年08月05日

中国人民解放軍 65式軍服・陸軍士兵用 (実物放出品)






中国人民解放軍の「65式軍服」です。

画像は陸軍軍服になります。






65式軍服は、「文化大革命」の1960年代から「改革開放」の1980年代までの “階級なき軍隊” 中国人民解放軍の軍装であるのみならず、紅衛兵が好んで着用したことから、報道を通じて同時代の「中国」その物のイメージアイコン “人民服” として印象深いアイテムでもあります。






65式軍服は、細別すると綿製の65式から化繊製の78式までいくつかの種類にわけられますが、中国本土内でもひとまとめに「65式」と認識される事が多いです。






襟には紅領章(襟章)を取り付けます。

65式軍服は階級制度の廃止に伴い採用された軍服なので、この紅領章も階級章ではなく、単純に装飾としての意味合いが強いです。一応、裏面に名前や血液型を記入する欄があり、認識票としての実用面もあります。






襟にはホックがあり、折襟、開襟ともに対応した作りです。

日本陸軍のような襟布はありませんが、下着として白色ワイシャツを着用し、シャツの襟をわずかに露出させて襟カラーのように見せるのがおしゃれポイント。







ジャケットのポケットは二箇所で、ボタン露出タイプです。

このタイプは一般に “士兵 (下士官兵) 相当” 用とされ、 “軍官 (将校) 相当” 用は4ポケットタイプになります。






階級制度の無い時期、解放軍では “戦士” と “指令員” というざっくりした区分しかなく、この軍服のわずかなデザインの違いで両者を区別していました。






65式軍服は過去にもブログ記事にしていますが、以前紹介した物は中田商店で購入したもので、今回紹介する物は、中国からの輸入品です。

以前購入した物はモスグリーンでしたが、この被服は鮮やかなオリーブグリーンという印象です。






65式軍服の内側です。

裏地は無く、ポケット部分も露出しています。

これは夏服だからで、冬服は生地や作りが違うのかもしれませんが、ちょっと知識不足でわかりません。






タグは判読しづらいですが、1968年製と思われます。

素材は綿製で、質感は化繊の78式や、同じデザインのお土産品とは明らかに異なります。







こちらはズボンです。

デザインはごくシンプルなチノパンスタイル。






ズボンはベルトループがあり、ポケットは二箇所あります。






前合わせはボタン式で、実にシンプルなつくりです。






ポケット部分のみ白色綿製で、タグがスタンプしてあります。






タグには「1968年製」と記されています。

上下組で購入したので、おそらくジャケットと対になっているものと思われます。






ズボンの後ろ側です。

尻ポケットはありません。

実にシンプル。






ズボンを側面から。







ポケット周辺。

特筆すべき点は特に無い、ひたすらシンプルなデザインです。






65式軍服は制服と戦闘服の区別の無い時代の物なので、戦闘用にも使われますが、他国軍にみられるズボン裾の絞りや足首止めボタンなどは一切ありません。





最後に、1990年以前の中国人民解放軍陸軍の軍服を図説します。

自分で調べて得た知識の備忘録的解説ですので、ざっくした内容ですが、参考にして頂ければ幸いです。












  

Posted by らんたろー at 13:34Comments(0)装備:中国軍