2016年04月09日

陸上自衛隊 OD装備 (1960~1980年代)






画像はOD作業服~旧迷彩服時代の陸上自衛隊の個人装備です。

各装備品は、演習時に良く見られる並びで組んでみました。






これらの装備品はいずれもOD色のビニロン素材で作られており、大変頑丈にできています。

各装備品は実物放出品や駐屯地の売店で購入したPX品など入り混じっています。






2型迷彩装備が採用されるまでの自衛隊の個人装備は、画像のようにベルトループに弾帯を通してUの字型の金具でズレを防止する構造でした。






画像の64式小銃用銃剣は、ウインドラス製の真鍮製刀身の複製品です。

以前紹介したすてんがん工廠製ガレージキットと比べると再現性はだいぶ劣る代物ですが、なんせ金属製なので強度の面からサバイバルゲーム用には重宝します。

なお、実際の使用例によく見られるテープによる脱落防止を再現してみました。






自衛隊では常用されている銃剣止めを装着しています。

ナイロン製の紐の両端に金具が付いており、一方を弾帯の鳩目に引っ掛け、もう一方を銃剣の着剣溝に挿し込んで脱落防止とします。






ウインドラスの銃剣には実物にある着剣装置の凹型の溝がなく、銃剣止めの金具がロックされないため、画像のように金具にガムテープを巻いてキツめにして押し込んでいます。

とりあえずこのやり方で外れる事はありません。






陸上自衛隊普通科隊員の基本装備例・正面。

64式小銃を装備しています。

大型の防護マスクケースが目立ちます。

実際には1980年代だと若干エッジが丸っこい「防護マスク3形ケース」が正確ですが、もっていないので、より新しい「防護マスク4形ケース」を代用しています。






陸上自衛隊普通科隊員の基本装備例・背面。

X型の吊帯(サスペンダー)で装備品を吊る形式は、1940~1950年代の米軍装備を参考にした物と思われます。






73式背嚢装備例・正面。

背負った73式背嚢の補助ストラップが胸部に見えます。

この構造のおかげで腕が動かし易くなっています。






73式背嚢装備例・背面。

73式背嚢は旧型背嚢がほとんど旧日本軍の模倣だったのに比べ、個人装備をより効率よく運搬できるよう工夫された新型です。

良く出来た背嚢で、ビニロン素材で耐久性も高く、横長のデザインは腰の装備品への干渉を防ぐ為よく出来ています。

ただ、横長ゆえに移動すると揺さぶられる感じがするのが気になります。






円匙装備例・正面。

普通科の訓練時に良く見られた、円匙(ショベル)を背中に背負った状態です。

円匙は殆どの場合、隊員の自作したストラップを使って背負います。






円匙装備例・背面。

背中の円匙はゴムチューブ等で隊員の自作したストラップで背負っています。

このストラップ、通称「カンタロウ」と呼ぶそうです。(命名理由は不明)






自作ストラップで背負うやり方は、米軍風に腰に装備するのに比べると楽に、安定して装備できます。

特に米軍の物を模倣した自衛隊の旧型携帯円匙は重量が結構あるので、腰の弾帯に下げると腰痛になりそうな負荷を感じます。






着剣状態での警戒前進中の姿。

64式小銃用銃剣は同時期の各国軍と比べてもブレードが長く、実用性はともかく見た感じサマになります。






64式小銃・膝射姿勢です。

暑い時期には腕まくりしている事もありますが、基本的に擬装重視する自衛隊では珍しいですね。






背中の円匙が案外据わりがいいのがわかります。

サバイバルゲームでも移動時、常に安定しているのでカンタロウは便利で良いですね。






こちらは64式小銃採用以前に自衛隊の主力であったM1小銃用の弾納です。

以前にも紹介した物で、チームB.U.GメンバーRODAN氏所有の物を撮影用にお借りしました。






専用ポーチだけに、M1ダミークリップがぴったり収まります。

米軍の物と比べると、ベルト一体型ではなく、ポーチの数も4連になっており、収容弾数が減っています。

弾帯への装着方法は後の64式小銃用弾納と同様の方式です。






OD作業服での装備状況・正面です。

腰周りの雰囲気と手にした木製銃床で、64式時代と比べると、割と印象が変わるものです。






OD作業服での装備状況・背面です。

今回は弾帯と弾納のみの軽装備状態を再現しました。

画像では暗くて見えずらいですが、左腰にM1銃剣も吊っています。






全体に暗くなってしまいましたが、M1小銃の立射姿勢です。

M1小銃にはODコットン製スリングベルトを装備しています。

M1ガーランドにはM1907革製スリングベルトがつき物ですが、自衛隊に供与された物では見かけませんね。






8連クリップ装填の様子です。

M1小銃のみならず、コルトM1911やM3グリースガン等、自衛隊に供与された米軍装備は全て第二次世界大戦で使用された者を整備・調整した物で、1960年代にはとっくに耐用年数を過ぎていたようで、64式小銃の更新速度が予想以上に速やかに生産・配備されたのも納得です。

と言うわけで、陸上自衛隊では1970年代に入るとM1小銃はすっかり見られなくなったようです。






「11.4㎜短機関銃M3A1」を装備した状態。

M3A1は自衛隊創設初期に米軍から供与された装備のひとつで、初期型のM3短機関銃や、トンプソンM1A1と共に、主に機甲科の乗員自衛用、普通科の偵察隊、迫撃砲手等に配備されていました。






64式小銃採用後は普通科での運用は早々に打ち切られましたが、他に適当なサイズ・火力の武装の無かった車両乗員の自衛用火器として長らく使われ続け、2000年代初期頃までは駐屯地祭等で見られる程度には運用が続いていました。

さすがに現在では完全に退役完了しているようです。






OD作業服にグリースガンという組み合わせは、往年の角川映画「戦国自衛隊」の、にしきのあきら演ずる自衛隊員を思い出します。

リアリティより映像の迫力を優先した内容で、B級映画臭がしながらも、今でもたまに見直したくなる作品です。









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この記事へのコメント
おっさんには、ある意味一番見慣れた"自衛隊員"のスタイルです。

この64式用ポーチはマルイエアコキG3使ってたときから愛用してました。
スナップボタンなので、取り出しやすいんですよねw
この形式は旧軍装備にも見られるので、どんだけ好きなんだよと思ったりw
探せばまだどこかにある…はず。

>ガランドはいつまで使われた?
1970年頃自衛隊に入隊し、32普連だった作家の浅田次郎氏の作品に登場する自衛官は64式のみ使用してます。
ということは、ナンバー連隊ではその頃までに更新を完了してるのでしょう。

これからも楽しみにしております。
Posted by 引退した人 at 2016年04月09日 11:57
>引退した人さん
貴重な情報、ありがとうございます!
私が子供の頃は「自衛隊さん」のイメージと言えば、この緑一色の装備だったもので、2型迷彩登場初期は、びっくりするほど格好良く、垢抜けて見えたものです。
(今ではむしろ、この古めかしさが魅力的に感じる嗜好になっていますが…w)
Posted by らんたろーらんたろー at 2016年04月09日 19:26
自分もひと昔前の自衛隊装備をしたいなぁと思って、何か参考になるところはないかなぁって探してたらこんないいところが!!
とても参考になりました!ありがとうございます!!
一つ質問をよろしいでしょうか?
この写真のカンタロウはどのような構造なんでしょうか?
詳しく教えて頂きたいです。
Posted by 空整 at 2016年08月13日 09:59
>空整さん
コメントありがとうございます。
私も、聞きかじりや不鮮明な画像で類推しての再現ですが、自転車用タイヤのゴムチューブの両端に、丸い金属環と茄子環を取り付けたものです。(固定は金属ワイヤーでぐるぐる巻いています)
これをエンピ覆いのベルトループに通し、背中にしょって、エンピの柄の部分に丸環を通して、そこに茄子環を引っ掛けています。
私は自転車ゴムチューブを使いましたが、素材は部隊によって様々で、手近にある物を利用したと聞きます。
Posted by らんたろーらんたろー at 2016年08月13日 11:08
 
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