2016年11月12日

アメリカ陸軍 ビアンキ製M12ホルスター&M9用シングル・マガジンポーチ (実物放出品)







アメリカ軍のM9ハンドガン用ホルスター、「M12ホルスター」です。

画像の物は実物中古放出品です。






アメリカ軍では第二次世界大戦以来、朝鮮戦争、ベトナム戦争を通じてコルトM1911A1ハンドガンを使用していましたが、実のところ第二次世界大戦時で新規調達は終了しており、以後はオーバーホールを繰り返しつつ運用している状態でした。






そこで1980年代に新たに新型拳銃をトライアルすることになり、結果採用されたのがイタリアの「ベレッタM92F」で、1985年に「M9」として制式採用されました。






その際に専用ホルスターとして採用されたのがビアンキ社製のM12ホルスターおよびハンドガン用マガジンポーチです。






ピストルベルトへの装着はダブルフックワイヤーともスライドキーパーとも異なる独自の物で、ワイヤーでベルトを挟み込む方式です。

この構造は、他にもM16A2アサルトライフル用M9バヨネット・シースにも採用されています。






【ホルスター・ワイヤー開放手順1】
ワイヤーは通常はホルスターのフックに引っ掛けられています。






【ホルスター・ワイヤー開放手順2】
先端を指で押し込むと外れます。






【ホルスター・ワイヤー開放手順3】
するとワイヤーを上に跳ね上げる事が出来るので、あとはベルトを挟んで逆の手順で固定します。






M12ホルスターは従来の革製ホルスターと異なりナイロンとプラスチック素材を多用した丈夫で軽量な造りとなっています。






側面にはクリーニングロッドを収納するスペースが設けてあります。






上部をドットボタンで留めてあるのがわかるでしょうか。







ボタンを外すとクリーニングロッドを引き出す事が出来ます。






クリーニングロッドを引き出したところです。

ホルスターにクリーニングロッドを装着する事自体は各国軍装備で見られる物ですが、内蔵式にしつつ取り出し易く作られているの物は珍しいです。






内蔵されているクリーニングロッドは硬質樹脂製で、多少の柔軟性があります。

大抵のクリーニングロッドは金属製ですが、樹脂製だと錆びない点が評価出来ますね。






ホルスター裏側には、前述したように独自のベルトキーパーがついています。






ハンドガンを収納すると、グリップ部分が露出するような造りは、従来のコルト45オート・ホルスターと同様で、米軍らしさを感じさせます。






ホルスターの縫い合わせ部分、丁度銃を収納する際にトリガーガード等が接触する部分には補強ブロックが内蔵されており、耐久性も充分考慮されています。






ホルスターの蓋はゴム紐の内蔵されたフックで固定されており、フックを引っ張る事でロックが開放される仕組みです。






中古放出品だと程度によってこのゴムがへたってしまい使い物にならない物もあります。

私の使用固体は、収納されていた銃の形が付く位の使用感ですが、ゴム紐は柔軟性があり、充分実用に耐える状態です。






蓋のフックはワイヤー製で、ホルスター本体・軟質樹脂製のスリットに差し込むように出来ています。






【ホルスター・フック開放手順1】
蓋の開放は、まずプラ製フックを引っ張ります。






【ホルスター・フック開放手順2】
伸縮性のある内蔵ゴムにより、フックが引っ張り出されます。






【ホルスター・フック開放手順3】
そのままフックを持ち上げれば、蓋を開放することが出来ます。






こちらは、M12ホルスターと共に採用された、ハンドガン用マガジンポーチです。

画像の物は実物中古放出品です。






素材はナイロン製で、ハンドガン用マガジン1本を収納できます。






ピストルベルトへの装着は、スライドキーパーで行います。

小型の装備品ですが、コンパスポーチがスライドキーパー1個で保持されるのに対し、こちらは2個が並行に取り付けてあります。

フル装填したハンドガン・マガジンの重量を考慮した設計と思われます。







M12ホルスターとハンドガン・マガジンポーチでは、装着方法が異なるのが面白いところです。







蓋を開けたところです。

構造は実にシンプルで、単に縦長のブロック状の物体を収納する以外の機能性は一切考慮されていません。






実際にM9ハンドガン用マガジンを収納したところです。

画像のマガジンは東京マルイ製エアコッキングガンの物です。






ポーチのサイズは、実物と同寸もしくは短めのエアコッキング用なら収納可能ですが、全長の長いガスブローバック用だと蓋が閉まりません。






こちらは応用編で、東京マルイ製ボルトアクションライフルVSR-10のマガジンを収納したところです。






VSR-10用マガジンはM9マガジンと同程度のサイズで全長も短い為、収納する事が出来ます。






画像のように、蓋も丁度良く閉める事が可能です。









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この記事へのコメント
詳しい解説と中古を選ぶさいの注意点ありがとうございます
Posted by このホルスターに興味ありました at 2016年11月12日 23:59
>このホルスターに興味ありましたさん
お役に立ててなによりです。
Posted by らんたろーらんたろー at 2016年11月13日 18:02
補足ですが、ホルスターのベルト固定用のクリップを付け替えることにより左右どちらの利き手にも対応しています。

またホルスターの底に付いてる棒はラインヤードループ、M1911も格納可能とシンプルながら中々多機能です。
Posted by 名無し at 2016年12月08日 18:04
>名無しさん
補足情報ありがとうございます。
さすが米軍、隅々までよく気の届いた装備品だったのですね。
勉強になります。
Posted by らんたろーらんたろー at 2016年12月08日 19:03
 
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