2017年12月30日

ひと昔前の現用装備 ~ アメリカ陸軍 ウッドランド迷彩BDU&ALICE装備 (1980年代)







アメリカ陸軍が1980年代~2000年代に使用していた、ウッドランド迷彩BDUとALICE装備です。
私は元来過去に興味を持つ嗜好の人間でして、現用装備にはあまり関心が無く、米軍装備もノータッチだったのですが、米軍がウッドランドパターンからピクセルパターンへの更新をほぼ完了した今、完全に”過去”となったALICE装備に俄然興味が沸いてきた次第です。(我ながら、因果な嗜好だと思ふ(汗)






画像は1980年代初期のALICE装備の組み合わせ例です。
「ALICE」とはオール・パーパス・ライトウェイト・インディビジュアル・キャリング・イクウィップメント、すなわち「全目的軽量携帯個人装備」と言う意味で、ベトナム戦争中に開発されたM1967ナイロン装備の流れを汲む装備品です。






1980年代初頭と言う事で、銃剣はM16A1用のM7バヨネット、ファーストエイドキットポーチはLC1タイプ、ホルスターはコルトM1911用をチョイスしてみました。






実際に着装した状態です。
PASGTヘルメット、通称フリッツヘルメットとウッドランド迷彩BDUにM16A1アサルトライフルの組み合わせは1983年のグレナダ侵攻時に空挺師団で見られた装備例です。






この時期だと、まだPASGTボディアーマーはあまり普及しておらず、BDUに直接ALICE装備を装着した兵士が多く見られます。






こちらは1980年代中期頃の一般的な米陸軍兵士の装備例です。
PASGTボディアーマーを着込んだ上からALICE装備を装着しています。
M16A1は1980年代末まで使用例が見られます。






PASGTボディアーマーは日本ではM1ボディアーマーの名称でも良く知られています。
丁度、M2ヘルメットのようにコレクター間で呼ばれる便宜的な呼称ですが、実際にはそのような呼称がなされる理由がよくわからず、出所不明な名称です。






画像の装備例ではM17ガスマスクバッグを装備していませんが、通常は装備するのが一般的です。
夏季を想定して、BDUの袖はロールアップしています。






画像では黒革製のスピードレースコンバットブーツのレプリカを履いていますが、実際に採用されたのは1980年代後半からで、この時期だと本来なら一般的な鳩目に靴紐を通すタイプの黒革コンバットブーツが使われています。






こちらは1980年代後半のALICE装備の組み立て例です。
メインウェポンにM16A2アサルトライフル、サイドアームにM9ハンドガンを想定しています。






M16A2に合わせて銃剣はM9バヨネット、M9ハンドガンを収納するビアンキ製M12ホルスター、ファーストエイドキットポーチは容量の増したLC2タイプを装備しています。







ウッドランドBDUにALICE装備を着込んだ、軽装備の状態です。
基本的にボディアーマーは常に装備する物とされていますが、訓練時や熱帯地域等、状況に応じてこのような軽装備の場合もあります。







コンパスポーチは、コンパス収納時はサスペンダーに装着し、包帯を収納した際はピストルベルトに装着します。
M16A2にはコルト純正タイプスコープを装着しています。
このスコープは4倍率で、コンパクトでかさばりませんが視野が狭く暗い為、実用性はあまり高くないようです。







PASGTボディアーマーを着装した、1980年代後半の米陸軍兵士です。
このボディアーマーはイーグルフォース製のレプリカ品で、出来は正直よくありませんが、サバイバルゲーム・ユースには軽くて便利です。







ボディアーマーはかさばりますが、アーマーの上にピストルベルトが乗るような位置に装備を調整してある為、安定して動きやすい状態に出来ました。







M16A2アサルトライフルの立射姿勢です。
M16A2アサルトライフルは1982年12月に制式採用されましたが、実際の配備は、1984年3月に米海兵隊から開始され、1990年代初頭に完全更新されました。
M9ハンドガンはコルトM1911A1にかわって1985年に採用されました。







M16A2アサルトライフルの膝射姿勢です。
実物だとボディアーマーの肩パッドが干渉する所ですが、柔らかいウレタンパッドのレプリカ品だと、わりあい動きやすく銃を構えるのにも不自由しません。






マガジンチェンジの様子です。
ALICE装備のマガジンポーチはプラ製のリリースバックルのおかげで、マガジンの取り出しは楽にできます。
ただ、蓋を閉める際に慣れていないとバックルを所定の位置に差し込めずに閉めそこなうことがあるので注意が必要です。






M16A2アサルトライフルの伏射姿勢です。
こちらも、レプリカ品のボディアーマーならではの理由で構えやすいです。
実物だと襟首の防弾パッドがフリッツヘルメットの後頭部に干渉して、伏せの姿勢が取りづらいので。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(4)装備:アメリカ軍

2017年12月23日

アメリカ陸軍 ウッドランド迷彩BDU (実物放出品)







アメリカ陸軍で1980年代~2000年代にかけて使用されていた、「ウッドランド迷彩BDU」です。
画像の物は実物中古放出品です。






「BDU」とは、「バトル・ドレス・ユニフォーム」の略称で、すなわち「戦闘服」という事ですね。






画像のように、裏地は迷彩柄は無く、白っぽい生地が見えます。
迷彩パターンはベトナム戦争後1970年代には全軍に普及していたリーフパターンを基本にしつつ、ヨーロッパの森林地帯を想定した色・パターンにアレンジした「ウッドランド迷彩」に改良されました。






およそ25年あまり使用され続けた装備だけに、細部の改良・改変は多岐に渡り、時代ごとに変化が見られます。
主な物として袖口形状の変更や、ウエスト調節タブの有無等がありますが、私が所有しているBDUは比較的新しいモデルになります。






BDUは基本開襟スタイルで着用するよう作られています。
徽章・階級章類は全て自分であとから縫い付けた物です。






ジャケットには四角形のカーゴポケットが4箇所あります。
ジャングルファティーグと比べると、構造が単純化されており、生産コストも考慮された結果のデザインかと思われます。






襟首の裏地にはタグが縫い付けてあります。
このジャケットは「SMALL-REGULAR」サイズです。






袖章は「第82空挺師団」章です。
素材はODナイロン製のサブデュードタイプです。






袖はひじ部分に当て布がしてあり、耐久性を増してあります。








袖口にはボタンが3つあり、3段階にサイズ調節が可能です。






こちらはトラウザース(ズボン)です。






トラウザースには、蓋付きのポケットが4箇所、スリット式ポケットが2箇所あり、収容量は十分過ぎるほどです。






基本的な形状はジャングルファティーグ以来のカーゴポケットスタイルですが、蓋の形状を単純な長方形にする等、生産性を高めるシンプルな改修がなされています。







側面にある大型のカーゴポケットはプリーツ付きの容量の大きい物で、蓋はプラ製ボタン2つで閉じられます。






トラウザースにはズボンベルト用のループがあり、側面にはサイズ微調整用のストラップ金具が付いています。






前合わせはジャングルファティーグ式に一番上のボタンが露出しています。






内側にはガスフラップがあり、着用時には内側のボタン1個で留めます。






前合わせはジャングルファティーグのジッパー式ではなく、旧来のボタン式になっています。
利便性よりも耐久性を選んだ改修と思われます。






尻ポケットは2箇所、蓋は2個のボタンで閉じられます。






トラウザースの膝部分には当て布がしてあり、耐久性が増しています。






トラウザースの裾にはナイロンテープが内蔵されており、絞って縛る事が出来ますが、すべりが悪く、私は実際の着用時には紐は縛らずにブーツにたくし込む事が殆どです。






こちらはインナーの様子です。
1980年代の米陸軍では、従来のODカラーにかえて、ブラウンカラーのTシャツやトランクスが普及していました。
ドッグタグはベトナム戦争後に一般的になったゴム製サイレンサーを取り付けたモデルです。
トラウザース用ベルトはベトナム戦争時から使用されている黒色のオープンフェイスバックルです。
これにはコットン製とナイロン製があり、両方所有していましたが、私は現在は使いやすいコットン製を愛用しています。






ウッドランドBDU着装状況・正面です。
実戦でも初陣は1983年のグレナダ侵攻からで、この戦争では同時に空挺師団等で新型のPASGTヘルメット(通称フリッツヘルメット)も支給されており、新しいアメリカ兵の姿が印象づけられました。
1989年のパナマ侵攻ではこれらに加えPASGTボディアーマーの使用率も上がり、更に銃もM16A1からM16A2へと更新されていました。






1991年の湾岸戦争の6色デザートパターンBDUを間に挟みつつ、1990年代を通して現用装備として活躍し続けた、アメリカ軍を代表する迷彩服で、現在はまだ実物の流通も安定しているので、購入するならイマノウチですよ!




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍

2017年12月16日

通称ジープキャップ ~ アメリカ陸軍 M1941ウールニットキャップ (複製品)







アメリカ陸軍が第二次世界大戦中に主にヨーロッパ戦線で愛用していた、「M1941ウールニットキャップ」です。
現品は海外製の精巧複製品になります。






通称「ジープキャップ」の名称で親しまれている逸品で、このデザインと同型の民生品も多数見られるベストセラー商品です。






このウールニットキャップはサープラスショップ「PKミリタリア」で購入した海外製の忠実複製品です。
ジープキャップ自体の購入はこれが2個目で、最初に購入したのはロスコ製の民生品でしたが、色がほぼグリーンと言えるODで、かつ化繊(多分ポリエステル)製な上に、織り込まれているゴムが非常にきつく、被っているうちに頭が締め付けられ苦痛に感じるレベルの物でした。
結局、つばに内蔵されたプラ板が抜け落ちてしまい、駄目になってしまいました。






ロスコ製品に比べこの複製品は実物再現度が非常に高く、大変満足しています。
実際に被ってみても保温性がありつつも締め付け感もなく非常に使いやすい逸品です。
ヨーロッパ戦線の米軍には欠かせない装備ですね。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍

2017年12月09日

別名Tボーンショベル ~ アメリカ陸軍 M1910エントレンチングツール (複製品)







アメリカ陸軍の「M1910エントレンチングツール&カバー」です。
画像の物は本体・カバーともにアメリカ製のレプリカ品です。






M1910の式番が示すとおり、第一次世界大戦から使われている装備品で、外見から通称「Tボーン・ショベル」とも呼ばれます。






ショベル本体は可動部が一切無く、シンプルながら頑丈な造りです。
さすがに旧式化が憂慮されたのか、第二次世界大戦中期には折畳式の「M1943エントレンチングツール」が採用されますが、終戦までに全兵士には行き渡らなかったようです。






また、ショベル自体も折畳式のM1943はM1910と比べるとかなり重く、空挺部隊ではあえて旧型のTボーン・ショベルのほうを好んで使用したという話です(M1910の柄を短く加工して装備したようです)






木製の柄の先端は握りやすいようT型になっており、Tボーンと呼ばれる所以となっています。
このT型の握り手のおかげで、単純な木柄の各国軍ショベルと比べても、扱いやすいです。






木製の柄の両端は鉄製の鋲でかしめてあります。
ショベル全体をODのペンキで厚塗りしてあり、実物の風合いをよく再現していると思います。






ショベル先端は全体にざらつきのある質感です。






また、柄の部分にはUSの刻印があります。






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ショベルは適度に湾曲加工されており、戦場では塹壕堀りや土嚢造りに活躍したものと思われます。






ショベル・カバーはカーキ色のコットン製です。
同時期の各国軍ショベル・カバーと同じく、ショベル先端を覆うタイプで、柄は露出した状態になります。






裏面にはダブルフックワイヤーが付いており、アイレット(鳩目)のある各種装備品に取り付けることが出来ます。






カバーは袋状になっており、ショベルを突っ込んだ後、柄の部分にストラップをクロスさせてバックルで留めます。
この保持の仕方は日本陸軍の円匙覆いを思い出します。






通常は、ハバーサック(背嚢)に装備するのが一般的な携行方法ですが、背嚢への装備縛着量が多く余裕が無い時は弾帯に吊るしたり、X型サスペンダーのアイレットを使って背中に背負った戦場写真も見たことがあります。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍

2017年12月02日

アメリカ陸軍 M1928ミートカン・ポーチ (複製品)







M1928ハバーサックの付属品である、「M1928ミートカン・ポーチ」です。
本品はアメリカ製の精巧複製品です。






ミートカン・ポーチは通常はハバーサックの上面に装着してありますが、完全に分離出来るので、単体で携行する事も出来ます。






ミートカン・ポーチは個人携帯食器一式を収納する為の装備です。








ポーチの中にはメスキット(食器)を収納し、内部にある三箇所のスリットにはそれぞれナイフ・フォーク・スプーンを挿し込んで携行します。






ナイフとフォークは収納する際には専用の革製シースを被せてから収納します。
私は、革がかびるのが嫌なので、あえて使わずに収納しています。







メスキットはステンレス製です。








通常は、トレイとフライパンを向かい合わせにして取っ手を折りたたんで一まとめにして携行します。







メスキットを展開した状態です。






フライパンはこの状態で火にかける事が出来ます。






給食時には、フライパンの取っ手の上にトレイを載せて持ち運びます。






ちょうど、画像のような感じで持ち運べます。






メスキットを使って食事をすれば、普段の食事も一味違った戦場風味が味わえそうです。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍