2017年10月28日

太平洋戦線に於ける米軍装備 ~ アメリカ陸軍 HBT作業服&M1936装備 (第二次世界大戦時)






第二次世界大戦時、南太平洋戦線におけるアメリカ陸軍歩兵装備です。
リードグリーンのM1943HBTユーティリティジャケットに、カーキ色のM1936装備を組み合わせています。
ヘルメットは1942年に採用されたM1ヘルメットを被っていますが、太平洋戦線では擬装網の類はあまり使われなかったようです。





南方戦線の過酷な環境に対処する為、装備品は可能な限り軽装で済ませています。
一方、M1ガーランドは自動小銃と言うこともあり弾薬の消耗が激しい為、カートリッジベルトに加えてバンダリアをたすきがけにして予備弾薬の携行に努めています。





南太平洋戦線というと、上陸作戦の記録映像やアメリカ製戦争映画の影響でもっぱら海兵隊が戦っていたイメージですが、実際の戦力比では海兵隊が6個師団を投入したのに対し、陸軍は23個師団もの戦力を投入しており、南太平洋戦線においてもアメリカ陸軍が主力であった事が伺えます。





腰に吊っているのはM1905E1バヨネットで、M1905バヨネットのブレードを短く切断加工したものです。
第二次世界大戦も中盤頃には銃剣は順次、短い物に更新されていきましたが、太平洋戦線では日本軍との白兵戦に備えて、あえてブレードの長い旧型銃剣を使い続ける兵士もいたようです。





M1ガーランド用装備一式です。
南方戦線では基本的にハバーサックは背負わずに軽装備で戦う事が多かったようです。
装備品はカーキ色ですが、1943年を境に濃緑色の装備品が支給され始めます。
もっとも、呼称はどちらもOD(オリーブドラブ)みたいですけどね。





装備を裏から見たところです。
M1936装備はダブルフックワイヤーで鳩目に吊るす方式の為、馴れれば取り付け易い反面、装備品の取り付けられる位置が限られるので、着こなし具合の微調整がしづらいのが難点です。





トンプソンM1A1短機関銃を装備した陸軍兵士です。
アメリカ陸軍の歩兵部隊の編成上では、実は短機関銃の装備は無かったりしますが、様々な理由・手段で短機関銃は実際に戦場に投入され、活躍しています。





背面にはジャングルファーストエイドポーチを通常のファーストエイドポーチと共に装備しています。
このポーチは1943年頃から普及しはじめ、間もなく海兵隊でも後追いで採用された装備品です。
腰にはマガジンバッグをストラップでたすきがけしています。





アメリカ陸軍では、海兵隊と比べると地上戦闘の機会が多い為、ヨーロッパ戦線のようにレギンスをしっかり装着しています。





トンプソン・サブマシンガンは腰だめ射撃のポーズが様になります。
実際、電動ガンでも弾道を見ながら照準調整できるので、案外効果的な射撃方法だったりします。





トンプソン・サブマシンガン用装備一式です。
良く知られるトンプソン30連マガジン用の3連ポーチは海兵隊での使用例が大半で、陸軍での使用例は少ないようです。(海兵隊専用装備という説もあり)
陸軍ではストラップでたすき掛けする、マガジンバッグが多用されました。





護身用にコルトM1911A1を携行しているため、ピストルベルトにはホルスター、ハンドガンマガジンポーチも追加装備しており、かなりの重量になります。
陸軍ではハバーサックをサスペンダーとして運用していた為、一般に歩兵部隊ではサスペンダーは支給されておらず、ピストルベルトだけで重量物を携行するのは結構疲れます。





M3A1グリースガンを装備した陸軍兵士です。
戦闘は掃討戦に移行した頃で、ヘルメットも被らず、ユーティリティキャップのみで戦っています。





サスペンダー無しでピストルベルトを腰に締めると、装備品の重量でずり落ちてきてしまいます。





M3グリースガンには専用のマガジンポーチが支給されませんでしたが、トンプソン用マガジンバッグにはスペースに余裕があり、グリースガンのマガジンも収納できます。





M3A1グリースガンは発射速度が毎分450発程度と意図的に遅くしてあり、弾道を見ながら照準をコントロールすることもたやすく、使いやすかったと聞きます。
毎分450発の発射速度は、キツツキのあだ名で呼ばれた日本陸軍の九二式重機関銃とほぼ同等です。
ただしこれは実銃の話、トイガンでは毎分800発のサイクルで弾をばら撒きます。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(2)装備:アメリカ軍

2017年10月21日

アメリカ陸軍 M1943 HBT作業服・初期型 (複製品)







アメリカ陸軍の「M1943 HBT(ヘリンボンツイル)作業服」です。
画像の物はアメリカ製の精巧複製品です。
この複製品はセージグリーンの厚手の生地で作られており、大戦当時の米軍衣料の雰囲気を良く再現していると思います。






M1943という呼称は、コレクター間で便宜上つけられた名称のようです。
画像の作業服は、M1943の中でも初期型を再現した物で、後期型に比べるとズボンのポケットに縦方向の折り目が入っていない等の違いがあります。






襟は開襟でも折襟でも着用できます。
画像は開襟状態です。
このHBT作業服は他に適当な被服が無いという理由で、主に太平洋戦線で使用されたため、開襟状態での着用が一般的だったと思います。






第1ボタンまで留めると画像のような状態になります。
車両整備や各種作業時に汚れない為、また肌寒い時や風の強い時に防寒目的で、折襟状態で着用されたようです。






HBT作業服に使われているボタンは、陸軍独自デザインの物です。
このボタンにも、画像の赤銅色の物や、黒塗装された物など、製造時期によってバリエーションがあります。






胸ポケットは四角い縦長の形状です。






ポケットには側面にプリーツが設けてあり、容量を確保してあります。
単純な貼り付けポケットだった海兵隊の作業服と比べるとかなり機能的な造りといえます。






袖口にはボタンがあり、ボタンホールでサイズ調整できるよう作られています。






ボタンホールは服の内側まで貫通しておらず、ちょうど袋の中にボタンを詰める要領で留めます。






ボタンを留めると画像のような状態になります。
はっきり言って、かなり使い難いです。






実際の戦場では筒袖のままか、暑い場所では袖をまくって使っていたようで、後に登場する「OG107ユーティリティ」では筒袖はそのままに、ボタン等の調節機能はなくなりました。
誰も使ってないので不要と判断されたのでしょう。






襟の裏側にはボタンが2箇所もうけてあります。(用途については知識不足で、いまだ不明です)






この複製品では、被服正面にガスフラップが再現されています。






ガスフラップは被服内側のボタンで留め、前合わせとの二重構造でガスの侵入、肌への接触を防ぎます。






襟元のガスフラップの状態がわかるでしょうか。
実際の戦場ではガス戦が行われなかった事、着用時にガスフラップが邪魔に思われた事から、兵士が切り取ってしまう事例が多々見られます。
また、はじめからガスフラップの付いていないモデルも存在します。






M1943HBT作業ズボンです。
作業用ということもあり、直線的な裁断でゆったりした造りをしています。






左右の腰にある大型のカーゴポケットの他にはポケット類はありません。






カーゴポケットはズボンベルトの直下、かなり高い位置にあり、手を突っ込めるスリットポケットはもとより付いていません。






このポケットは大型で、手の位置に近いので物の出し入れにも便利です。
初期型ではこのように1枚布でしたが、後期型では更に容量を増す為にポケット中央にプリーツを設けてありました。






ズボンの裾は単純な筒状で、絞り紐等は付いていません。
作業服らしい、シンプルな造りです。






ウエスト周りです。
腰のポケットの大きさが際立っています。






陸軍トラウザースベルトを装着したところです。
セージグリーンに濃いカーキ色が映えて、なかなかに格好いい見栄えだと思います。






ズボンの前合わせ部分の内側にも、ガスフラップが付いています。






こちらは布の端を1箇所留めるだけなので、作業服よりは扱いやすいです。






ウエスト周りを背面から見ると、大型のカーゴポケットの為か、スリットポケットの類は一切付いていません。






以前購入した、後期型レプリカと比較してみました。
後期型を再現したモデルのほうは、生地の色が濃く、海兵隊の物に近い印象です。
また、生地自体も比較的薄手で、夏に着用するには丁度良いアイテムです。
一方、今回購入した初期型は全体的な造りが精巧で、より軍用実物に近い印象です。






着装状態・正面。
作業服なので、ゆとりのある造りで、各国軍服と比べ、肩周りなどが動かし易いです。






着装状態・背面。
裁断が直線的なので、パリッと着こなすのは難しいですね。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(2)装備:アメリカ軍

2017年10月14日

アメリカ陸軍 M1943 HBT作業服・後期型 (複製品)







アメリカ陸軍のM43HBT作業服です。
本品は海外製の精巧複製品です。






M43の名称が示すとおり、1943年ごろから普及しだした作業服で、それ以前のM42型に比べてデザインの省略、機能面の改良がなされています。






この複製品はそんなM43HBT作業服の中でも後期型に当たる型式を再現した物になります。
ボタンは独特のスターボタンがつかわれており、陸軍衣料の特徴ともなっています。






内側にボタンが来る、ちょっと独特なボタン留め方式です。






トラウザーズには大き目のカーゴポケットが付いています。
その他はシンプルなストレートズボン形式です。






前あわせはジッパーではなく、ボタン留め式です。







ズボンの腰まわりは、ベルトループがるほかは、カーゴポケットのみが目立つ、シンプルなデザインです。






ズボンの裾は単純な断ち切りで、ボタンや紐でしぼる機能はありません。






ズボンのカーゴポケットの位置は高めで、その代わりその他の物入れはありません。
この辺りのデザインは、陸上自衛隊のOD作業服のデザインに影響を与えてそうです。







初期型ではアコーディオン式のポケットで容量の確保を考慮していましたが、後期型では更にポケット中央にプリーツが追加され、更なる容量増加が図られているのが特徴です。







背中側には肩部分にプリーツが設けられ、全体にゆったりした着心地になるよう改良されています。
ただ、結果として格好良い着こなしは難しく、全体にだらしない印象になってしまいました。






襟周りの様子です。
HBT生地は茶色味がかかったODで、初期型に良く見られる明るい緑色とはだいぶ印象が異なります。






襟は第1ボタンまで閉じる事が出来ます。
サイズ表記タグはMとなっていますが、USサイズと言う事もあり、私には若干大き過ぎたようです。






M43HBT作業服の着装状態・正面です。
ジャケットのつくりがゆったりしているのがわかると思います。






M43HBT作業服の着装状態・背面です。
肩のプリーツから末広がりにサイズが大きく、動きやすい一方、スマートな着こなしは無理そうです。






太平洋戦線のアメリカ陸軍兵士の装備例です。
トンプソンSMGをもって火力の増強を図っています。






太平洋の島嶼の戦いでは海兵隊が真っ先に思い浮かびますが、展開した部隊の規模から言えば主力は陸軍でした。
特にフィリピンの戦いではアメリカ陸軍の活躍が目立っています。






HBT作業服は、迷彩効果の点でも、既存のカーキ色のチノシャツよりも実戦向きで、戦場では重宝されたようです。






陸軍では部隊編成上、サブマシンガンの装備はなされていなかったようですが、様々な理由で臨機応変に活用されています。






陸軍では海兵隊と違い、ハーネスでたすき掛けするマガジンバッグが多用されました。
マガジンバッグにはトンプソンSMGの30連マガジンが5本収納できます。






いっぽう、こちらはヨーロッパ戦線のアメリカ陸軍兵士の装備例です。
上着はODウールシャツ、ズボンはM43HBTをそのまま、もしくはマスタードカラーのウールズボンの上から二重履きし、M1941フィールドジャケットを羽織っています。






ヨーロッパ戦線でも夏秋季など暑い時期には、HBTジャケットとフィールドジャケットを組み合わせたり、HBTジャケットのみでの着こなしも多かったようです。






武装はトンプソンM1A1で火力の増強を図っています。
手ごろなサイズと適度な重量、高い命中精度で重宝しています。






フィールドジャケットとレギンスの組み合わせがヨーロッパ戦線らしさを感じさせるコーディネイトです。






装着しているM1938レギンスは実物放出品です。
程度は中古でかなり使い込んだ逸品です。






広げてみても、退色・脱色や錆が目立ちます。
その分、安く手に入りました。






ただ、サイズ1Rはかなり小さく、のちにサイズ3Rに買いなおしました。
日本人の平均サイズだと3Rがベターらしいので。
ただ、自分的にはサイズ2Rあたりがジャストサイズのような気がします。






M1936ピストルベルトへの装備装着例です。
M1916ホルスターにはコルトM1911A1を収納しています。
この装備ベルトを腰に巻いた上で、たすきがけ式のトンプソン用マガジンバッグを装備します。






トンプソンM1AとネットつきのM1ヘルメットです。
東京マルイ製トンプソンの実射性能は優秀で、サバイバルゲームでは火力面でも現用装備に引けはとりません。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍

2017年10月07日

サイズが合わなかったので… ~ アメリカ陸軍 ジャングルファティーグ・M-Sサイズ (実物放出品)







以前紹介したジャングルファティーグですが、サイズがM-Rと言う事で、ジャケットが縦方向に長すぎてハーフコートを着ているみたいで自分的に満足できなかったため、改めてサイズM-Sのジャケットを入手しました。






以前の物は実物デッドストック品でしたが、今回はサイズ優先で中古極上品を入手しました。
実際に軍で使用されていたもののため、ネームテープやARMYタグが縫い付けられたままだったり、部隊章を剥がした跡が残っていたりと古着ならではの面白みがありました。






非戦闘時の普段着という設定で、ユーティリティキャップ(通称ベースボールキャップ)を組み合わせてみました。






ジャケットは古着だけに、肩にパッチの剥がし跡や小さいほつれ穴があり、それらを覆い隠す意図もあってサイズの大きい「第1騎兵師団」パッチを縫い付けました。
よく流通している現用ナイロン製ではなく、ベトナム戦争当時のローカルメイド品を再現したコットン製複製品です。
階級章は1968年ごろから普及しだした黒染め金属製の物。
両襟の端に、ピンバッジの要領で取り付けます。






こちらは外出時の米兵の雰囲気で、ブーニーハットに袖まくりです。
この頃はまだBDUの着こなしのような「ロールアップ」の作法は無かったようで、単純に袖をまくり上げただけの状態です。






被服に組み合わせる装備品はM1956装備一式です。
私のウエストに合わせて多少緩めに調節したピストルベルトの長さでも、キャンティーンに面積を取られてしまい、M7バヨネットを吊るのがやっとでした。
なので、サイドアームはなしです。






M1956装備は基本多めに盛り付けています。
普段は使わないダミーグレネードやL型フラッシュライトも装備し、バンダリアとクレイモアバッグでボリューム感を出してみました。






M61フィールドパックには折りたたんだポンチョを括りつけています。
ポンチョはベトナム戦争装備には良いアクセントになりますね。






ウエスト周りが装備品でもっさりするのがベトナム戦争当時の米兵らしさを醸し出すポイントかなと思います。
ヘルメット擬装バンドにはさんだモスキートジュース瓶は、もちろん白色ポリ製です。






私がベトナム戦争映画全盛期にミリタリー趣味にどっぷり浸かった事もあり、NAM戦装備は着装した時になんともいえない安心感があります。






武装は勿論M16A1で。
フラッシュハイダーはバードゲージタイプで、1968年以降の装備考証です。






いまや絶版品の東京マルイ製M16A1電動ガンですが、昨今の新商品の数々に比べてとにかく軽くて運用が楽です。
銃本体の軽さのおかげで、ウィークポイントの首周りの負担もあまり気にせず取り回しできます。
ただし、もう10年以上前の設計なので、実射性能はそれなりで、遠距離では弾道が散り気味だし、初速も低めで次世代電動ガンのようにブッシュを抜く事もできません。
それでもなんとなく私のお気に入りな、M16A1です。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:アメリカ軍