2017年09月30日

アメリカ陸軍 M1956 H型サスペンダー (実物放出品)







アメリカ陸軍の「M1956サスペンダー」です。
画像の物は実物中古放出品です。






このサスペンダーは従来のX型サスペンダーにかわって採用された物で、装備時の安定性やクッション性、サイズ調整の容易さが格段に向上しています。






従来のサスペンダーでは幅広の板状の布だった肩当にはパイル地が内蔵されており、フィット感とクッション性が考慮されています。






サスペンダーのストラップはH型で、背中側二箇所のストラップを使い、装備品を装着した際にも安定した重量配分がなされます。






身体前方のストラップ金具です。
フック状の金具をピストルベルトの鳩目に引っ掛ける方式です。
フック金具には装着し易いよう、手で持つ為のつまみがついています。






H型サスペンダーをピストルベルトに装着した状態です。
M1956装備はスライドキーパーを使い、この状態から順次、必要な装備品を追加装着する事が出来ます。
旧型にあたるM1936装備と比較して、実に良く出来た装備だと思います。




  

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2017年09月23日

NAM戦タイプは一味違う?~ アメリカ陸軍 L型フラッシュライト・旧型 (実物放出品)








アメリカ軍のフラッシュライトです。
L型ライトは現在も使用されていますが、このライトはベトナム戦争当時に使われていた、スイッチガードの無いタイプです。
画像の物は米軍の物だったか、同型の外国製だったか失念してしまいました。(ベトナム戦争当時の実物ではなかった気がします)









L型ライトはのちにスイッチガードが追加されましたが、基本形状は殆ど変わりありません。






画像はスイッチOFFの状態です。






画像はスイッチを中央に位置した状態です。
この状態で丸いボタンを押すと押している間だけ点灯します。
この機能で点滅をして、シグナルを送ったりします。






画像はスイッチONの状態です。






L型ライト底部には引き出し式のワイヤーハンドルがあります。






底部は二重構造になっており、一番上のカバーを外すとライトに被せるカラーフィルターが内蔵されています。






本品ではなぜか赤色が2枚と青色が1枚、そして白色のフィルターが内蔵されています。






カバー全体を外すと、電池の収納・取出しが出来ます。







底部カバー内側をばらすと、中に予備の電球が入っています。






L型ライト内部です。
極めてシンプルな構造です。






電球部分の一番上のカバーを外すと、フィルターを交換できます。






電球周辺は銀色に塗装されています。
点灯してもあまり明るくはありませんが、足元を照らすには充分な光量なので、夜戦時には重宝しています。






電球部分を外した状態です。
この状態で電球を引っ張り出す事が出来ます。






電球の交換も簡単に出来ます。






標準で付いている電球はあまり明るくないので、クリプトン電球に換えると多少はマシになります。






電球の接触部分も銅版のみの単純な構造です。
シンプルな分、頑丈で壊れ難いのが強みですね。






M1956H型サスペンダーに装着した状態です。
L型ライトは、現用品は安価で簡単に入手可能ですが、スイッチガード無しタイプは探すのに苦労した覚えがあります。
ベトナム戦争装備コレクターなら、見つけたら即、確保しておいた方が良いですね。




  

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2017年09月16日

アメリカ陸軍 M1956 キャンティーン&カバー・初期型 (実物放出品)







アメリカ陸軍のキャンティーン(水筒)です。
画像の物はベトナム戦争初期に使用例の多い、M1956キャンティーンカバーとアルミ/ステンレス製キャンティーンの組み合わせになります。






M1956キャンティーン・カバーは、従来のキャンティーン・カバーを改良した物で、基本構造は同じながら、弾帯への装着方法をスライドキーパー式に改め、フラップのボタンもドットボタンに変更されています。






当初はアメリカ陸軍にて採用、その後アメリカ海兵隊でも後を追うように採用しています。






画像の物はM1956キャンティーン・カバーの中でも初期型とされるもので、フラップの外縁部分がコットン製です。
後期型では、この部分がナイロン製に変更されています。






装着方法がダブルフックワイヤーからスライドキーパーに改められた事で、激しく動いた際に水筒がぶらぶら揺れることがなくなり、使い勝手が向上しました。






フラップの固定はドットボタン式となりましたが、この部分は特に優劣の差は感じられません。






キャンティーン・カバー内側には、従来のM1910キャンティーン以来のパイル地が貼り付けてあります。





収納しているキャンティーンはアルミ製のものです。
ベトナム戦争でも1965年の派兵当時はこの金属製水筒が主流でしたが、徐々にプラスチック製キャンティーンに更新されていきました。






なお、私はアメリカ軍の物と同型の陸上自衛隊・旧型水筒を流用しています。
刻印を見れば丸分かりですね。






キャンティーンに付属するカップはアメリカ陸軍の実物中古品です。
このカップにもバリエーションがありますが、本品はフチの部分が丸められたタイプになります。






形状は第二次世界大戦以来の、バーハンドルタイプです。






中古品ということもあり、かなり使用感のある外観です。






使用時にはバーハンドルを画像のように展開し、可動式の爪で固定します。






独特のL字型の持ち手が特徴ですが、1980年代に採用されたALICE装備では、ワイヤーハンドル式に改められました。






カップの外縁は第二次世界大戦時によくみられた、丸くプレス成型された物です。
このフチの部分の隙間に唾液や水などが溜まり、衛生的でないとして、のちにプレス成型を廃止したモデルが造られるようになったと聞いた事があります。




  

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2017年09月09日

アメリカ陸軍 M1956 キャンティーン&カバー・後期型 (実物放出品)







アメリカ陸軍のM1956キャンティーン・カバー&キャンティーンです。
画像の物は実物中古放出品です。






M1956キャンティーン・カバーはプラスチック製キャンティーンと共に、主にベトナム戦争で使用されました。






M1956キャンティーン・カバーは製造時期によりバリエーションがあり、こちらは蓋の縁取りがナイロン製なので後期型に当たります。






当初はコットン製だった縁取りをナイロンに変更したのは、濡れた際に乾きやすくする為と思われます。






M1956装備なので、スライドキーパーが取り付けられています。






キャンティーン・カバーの中身はプラスチック製キャンティーンです。






キャンティーン・カバーの底部はフラットなコットン製で、水抜き穴などはありません。






M1956キャンティーンをピストルベルトに装着したところです。






装備方法がスライドキーパー式になった事で、ダブルフックワイヤーの頃にあったキャンティーのぶらつきが無くなり、装着感が向上しています。






キャンティーン・カバーの蓋はドットボタンで開け閉めできます。






キャンティーン・カバーの内側にはパイル地が縫い付けられています。






内側のパイル地はM1910キャンティーン以来の伝統で、のちに採用されるALICE装備のナイロン製キャンティーン・カバーにも受け継がれています。






M1956キャンティーンの中身一式です。
キャンティーン本体に被せる形で、金属製のキャンティーン・カップが付属します。






キャンティーンとキャンティーン・カップの組み合わせも第二次世界大戦以来のもので、カップの形状もほぼ更新されていません。






キャンティーンはプラ製になりましたが、飲料水を温めるため、カップは金属製のままです。






M1956装備採用当初は第二次世界大戦以来のアルミ製やステンレス製の水筒が使われていましたが、1962年にプラスチック製の1クォート・キャンティーンが採用されました。






このプラスチック水筒は、ベトナム戦争当時に製造されたものは素材に鉛が含有されているそうで、実用はしない方が良いと聞いたことがあります。






また、現在では複製品が製造・流通しているとの事ですが、外見や質感が非常に精巧で、実物との区別が難しいようです。






私は同キャンティーンを複数所有していますが、いずれも1969年製の刻印があり、実物か複製品か判断が付きません。






キャンティーンキャップは軟質樹脂製のリングで脱落防止処理されています。
かつては金属製の鎖が使われていましたが、それと比べると素材の質感もあって、ちょっと安い印象です。






飲み口の部分はアルミ製水筒と比べて突出した形状なのが印象的です。
キャップにはコルクやゴム栓のような水密構造はなく、キャンティーン自体の柔軟性で水漏れを防ぐ造りです。






こちらはキャンティーン・カップです。






キャンティーン・カップにはいくつかのバリエーションがありますが、こちらはフチの部分が平らにプレスされたタイプです。






実物中古品ですが、使用感はあまりなく充分実用可能です。






形状は第二次世界大戦以来のバーハンドルタイプです。






カップ本体とバーハンドルとは素材が異なるようで、ハンドル部分はザラツキのある質感です。






このL型の握り部分は、地面に置いた際にひっくり返りにくい、安定性の高い形状なのが好印象です。(例えばドイツ軍の水筒カップは、ちょっと手が当たると倒れてしまい、中身をこぼす事もしばしばです)






ただ、ワイヤーハンドルタイプと比べると、形状が単なる板なので、飲み物で重くなった状態だと、手が痛くなってきます。






カップのふちの部分は、この平らにプレスされたものの他に、丸く折りこみ成型されたものが良く見られます。






M1956キャンティーン・カバーの初期型と後期型を比較してみました。
カバーの蓋の縁取りの部分が、初期型ではコットン製ですが、後期型ではナイロン製に変更されました。






並べてみると、コットン製とナイロン製の質感の違いが良く分ります。




  

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2017年09月02日

アメリカ陸軍 ジャングルファティーグ&M1956装備 (ベトナム戦争時)







アメリカ陸軍および海兵隊がベトナム戦争で使用した、「ジャングルファティーグ」です。
本品はジャケットがデッドストック実物新品、トラウザースがセスラー社の複製品です。






トロピカルコンバットユニフォーム、通称ジャングルファティーグは製造時期により大別して4種類に分けられますが、4thタイプ、最後期の物です。
このタイプは1968年頃から製造された物で、ベトナム戦争後半期に用いられた、最も普及したタイプと言えます。
現在製造されている複製品や当時のデッドストック品も殆どがこの4thスタイルです。






ジャケットのボタンはプラスチック製で、全体に丸みを帯びた使いやすい形状です。
極初期型では艶のあるボタンでしたが、間もなくつや消し処理のボタンへと変更されました。






ジャケット背面上部の縫い目付近です。
ジャングルファティーグは上下とも、ゆったりした裁断で防暑性能に配慮してあります。
結果として、戦闘服としても動きやすいデザインであり、のちに採用されるBDU(バトルドレスユニフォーム)におおいに影響を与えました。






袖は2箇所のボタンホールでサイズ調整できます。






一番きつくした状態です。






ジャケットには4箇所にポケットがあり、画像は胸ポケットを開けた状態です。
胸ポケットには蓋の部分にペン挿しがあり、ポケット内部にもペンの通せる縦長の内ポケットが縫い付けられてます。






こちらは腰ポケットです。
こちらも胸ポケット同様に大容量で、機能的にできています。
また、ポケットの底には使用環境を想定してか、水抜き孔が設けられています。






パッチ類は全て別途調達した物を自分で縫い付けました。
ポケットのフチに沿って「U.S.ARMY」タグ、その上部に水平に「歩兵戦功章」があり、袖には上部に「第9歩兵師団章」、下部に「四等特技兵」階級章を縫い付けています。






パッチ類はすべて、ベトナム戦争中期頃から普及しだしたサブデュードタイプです。
初期のフルカラーパッチと比べ目立ちにくく、被服の迷彩効果を高める効果があります。






「U.S.ARMY」タグ、ネームタグは、当初は被服に対して水平に縫い付けられていましたが、1969年通達により、画像のようにポケットのフチにそって、斜めに縫い付けられるよう改められました。







袖にはアメリカ軍の規定どおりの配置で徽章類を縫いつけました。
ベルクロ式の現用品と違い、当時の軍服では徽章類を付け外しする概念はまだありません。






階級章は「四等特技兵」、その上にある師団章は「第9歩兵師団」です。
階級章はベトナム戦争当時の実物デッドストック品です。
師団章は1980年代以降のナイロン製の物を使いましたが、考証的にははコットン製でカットエッジの物が望ましいです。






「U.S.ARMY」テープの上にあるのは「戦闘歩兵章」です。
ネームテープはベトナム戦争後期に良く見られるスタイル、ポケットに沿って斜めに縫い付けています。






ジャングルファティーグ・トラウザース(ズボン)です。
ジャケットに比べトラウザースは消耗が激しかったらしく、程度の良い実物でジャストサイズのものはなかなか見つからず、合っても結構な価格になっています。
私は堅実に精巧複製品で妥協しました。






大容量のカーゴポケットやウエスト調整ベルト、ズボン裾の絞り紐等、のちのBDUに受け継がれる要素が見て取れます。






トラウザースには大型のカーゴポケットが2箇所、フラップ付きの尻ポケットが2箇所あり、実用性に富んだ造りになっています。






カーゴポケットは2箇所のボタンで留めるように出来ています。
各部にマチがとってあり、外見以上に物を収納できるつくりです。






片方のカーゴポケットの中には、更にフラップ付きの小ポケットが内蔵されています。
何を収納する為の物かは、残念ながら知識不足でわかりませんが、凝った造りですね。






ズボンの裾は紐が通してあり、足首周りに合わせて縛る事が出来ます。
ベトナム戦争当時の米兵は、裾をたくし込まず、ブーツの外側でこの紐で縛って着用する事が多かったようです。
実際、そのようにブーツを履いたほうがうっ血を防ぎ、楽に行動できます。






ズボンベルト用ループに加えて、ウエスト微調整用のバックル金具が取り付けてあります。






また、尻ポケットにはフラップがあり、ボタンが1箇所設けられています。
それまでの米軍野戦服のポケット類が貼り付けポケット程度のシンプルな造りだった事を考えると、かなりの進化だと思います。






正面から見ると、前合わせの第1ボタンが確認できます。
側面には手を突っ込めるスリットポケットが2箇所あります。






背面から見ると、フラップ付きの尻ポケットが2箇所、ウエスト調整金具が2箇所確認できます。






前合わせはこれまでの米軍服とは異なり、ジッパー式になっています。
民生品を参考にしたのでしょうか、ボタン式に比べると格段に使いやすいです。
ただし、のちのBDUではボタン式に戻ってしまったところを見ると、耐久性に問題があったのかもしれません。






アメリカ陸軍のズボン用ベルトは第二次世界大戦以来のオープンフェイスバックルベルトです。
1960年代の物はバックルが黒塗装で、ベルト本体も黒色コットン製になっています。






ジャングルファティーグを実際に着用してみました。
ジャケットのサイズは「M-R」で、肩幅はいいのですが、縦に長すぎてハーフコートを着ているような感じになってしまいました。
これでは服を着ているというより、服に着られているようで格好悪いですね。






非戦闘時、ラフな着こなしの状態です。
前を空ければ多少はマシに見えるかも…w
首から下げているドッグ・タグは、ベトナム戦争当時の仕様を再現した複製品です。






ヘッドギアは1960年代アメリカ陸軍のユーティリティキャップで、通称ベースボールキャップと呼ばれた物です。
ベトナム戦争ではブーニーハットと共に普及していました。






ジャングルファティーグとM1956装備で武装した状態・正面です。
首にかけたタオルは夏のサバゲーでは実用品としても汗止めとして大変役に立ちます。
手袋はノーメックス・グローブを使用しています。
ベトナム戦争でも、歩兵垂涎のアイテムで、様々な手段で入手したと聞きます。






手にしているのは東京マルイ製M16A1電動ガンです。
現在では絶版品ですが、そこそこの性能で重量が軽いので重宝しています。
サバイバルゲーム用に、キャリングハンドル上部にコルト純正タイプ・スコープを搭載しています。
このような装備例は当時の戦場写真でも確認できます。







腰周りの装備品です。
装備品をどっさりつけたピストルベルトをサスペンダーで吊るスタイルは、ウッドランド迷彩BDUの時代まで続くアメリカ軍兵士の典型的スタイルですね。






ジャングルファティーグとM1956装備で武装した状態・背面です。
M61フィールドパックを中心に各種装備品を装着しています。






M1956装備一式です。
M7バヨネット(銃剣)を吊っていますが、ベトナム戦争では必ずしも常に装備する物ではなかったようで、銃剣を持たない兵士の姿も多く見られます。






M61フィールドパックの下部には丸めたポンチョを縛着してあります。
ポンチョにはポンチョライナーと一緒に使用する専用のキャリアもありますが、纏めるとかさばる為、フィールドパックに装着する方法がしばしば用いられました。






M16が採用されてから、消費弾薬量が激増した事もあり、予備弾倉を余分に携行するためバンダリアが多用されました。






M16・20連マガジン用ポーチの側面にはM26ハンドグレネードを装着してあります。






M1956装備は装備品の取り付けに金属製のスライドキーパーを採用したのが特徴です。
装備を組む時だけでなく、取り外しや取替えも楽に出来るようになった画期的な発明だと思います。
装備品がナイロン製に更新された後も「アリスキーパー」の通称で使用され続けましたし、自衛隊でも同型のスライドキーパーを採用しています。






M1ヘルメットにはミッチェルパターン・ヘルメットカバーが被せてあります。
このヘルメットカバーは1959年頃からアメリカ海兵隊で支給が始まり、間もなく陸軍でも採用されました。
ジャングルファティーグとあわせて、ベトナム戦争当時の米兵のイメージを特徴付ける装備だと思います。
なお、このM1ヘルメットはかつて東京ファントムで販売されていた、サバイバルゲーム向けのプラスチック製レプリカです。
軽いので首に負担がかからず、帽子感覚で扱えて便利です。






陸軍ではヘルメットには擬装用のゴムバンドが装着されます。
ベトナム戦争では一般に、擬装用としてではなく、もっぱら様々な小物をはさんでおく為に使用されていました。
一方、海兵隊では擬装バンドは支給されませんでしたが、兵士の多くはゴムタイヤのチューブを使って自作したバンドを装着していました。
使用目的は陸軍同様、小物をはさんでおく為だったようです。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(2)装備:アメリカ軍