2015年06月27日

中国人民解放軍 78式背嚢 (実物放出品)


中国人民解放軍の78式背嚢です。
名称のとおり1970年代後半に採用された装備のようで、1979年の中越戦争や、その後の中越国境紛争で使用されているのが確認できます。





それまでは、折りたたんだ毛布類を板紐で縛った物を背負ったり、ベトナム戦争で北ベトナム軍への援助物資として使われ有名な3ポケット付きリュックサック等がありましたが、それらと比べると容量がかなりあり、多くの荷物を詰め込めます。





内部はゴム引き布で防水処理されており、一説には「空にした背嚢を浮き袋にして渡河した」と言われていますが本当かなぁ…?





更に内部にも板紐が縫い付けられていますが、用途は不明です。





素材はゴム引きされた化繊のようで、軽くて柔らかいですが丈夫にできています。





地面に広げて撮影しましたが、かなり柔らかいため、おりたたんで小さく丸めることもできます。





綺麗な四角形を維持するにはよほど綺麗に荷物をたたんで詰め込まなければ無理ですので、撮影時には画像のように中にダンボール箱を入れて形状を維持しています。







負い紐部分は背嚢にしっかり縫い付けられており、重量物の運搬にも不安を感じません。





負い紐のサイズ調節金具の様子です。





背負う部分の片方のみ、クイックリリースバックル式になっています。





ちょうど米軍のM56マガジンポーチのように、簡単にはずす事が出来、負傷者への対応等を考慮しているのがわかります。
中国軍装備は、見た目の安っぽさに反して実戦的な作りをしていることが、こういう部分からも理解できます。





負い紐中央には、身体中央で結ぶための板紐が付いています。





重量がかかる肩の部分は特に幅と厚みを考慮したつくりになっており、さらに重量分散のため板紐が追加されています。





背嚢の蓋部分は板紐と金具で閉じるようになっています。





背嚢底部は板紐が全面縫い付けられており、強度・耐久性を考慮した作りです。





背嚢の中央にはショベルを取り付けるループがあります。







実際の記録映像では、必ずしもショベルを取り付けて運用しているわけではなく、ナップザックのように背負っていたりもしますが、やはりショベルと組み合わせたほうが軍用品らしくて格好いいと思います。





中国人民解放軍のショベルです。





中国呼称だと「軍鍬」と表記されています。





ベトナム戦争では援助物資として送られ、ベトナム人民軍では現在でも同型の物が使用されています。





中国では既に旧式装備のようで、中国のネットでは「老式工兵鍬」と紹介されていました。





78式背嚢を背負った状態です。
正面の紐を縛る事で背嚢を安定させます。





背面の様子です。
78式背嚢の正面にはショベルを装着しています。





78式背嚢には側面にもループが付いており、紐等を使って追加で物資を括り付けたりできるようです。





軍装品コレクションとしてはもちろんですが、単純に大容量のリュックサックとしても割りと使い勝手の良いアイテムで、軽装備ならば、装備品一式を詰め込んで持ち運びできます。
結構、便利ですよ。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(2)装備:中国軍

2015年06月20日

中国人民解放軍 中越国境紛争装備 (実物放出品)


中越国境紛争当時の中国人民解放軍装備です。





81式迷彩服は、主に空挺部隊や偵察隊向けに支給されたそうですが、特に偵察隊において多用され、その迷彩効果の高さは数々の特殊任務において証明されました。





偵察部隊では、フードを被った軽装で物陰に潜み、敵兵を捕虜にしたり、消音銃を有効活用して歩哨線を無力化する等の特殊任務を得意としていました。







画像は班用機関銃(分隊支援火器)を装備した解放軍兵士です。
1979年におきた中越戦争によって中国とベトナムの関係は完全に悪化、戦後も中越国境の山岳地帯においての小競り合いが延々と続きました。







特に1984年には両国国境の高地を中国人民解放軍が奪取、これを奪還しようとしたベトナム人民軍との間に大規模な高地戦が起き、4月・6月・7月の三次に渡る軍事衝突画発生しました。
この戦いは、中国側では「両山戦役」と呼ばれ、同占領地域を守りきった事から中国国内では勝ち戦としておおいに宣伝されました。
ちなみに、中国側では中越戦争から国境紛争期までをひっくるめて、「対越自衛反撃戦」と呼称しています。同国の外国に対する政治スタンスがよくわかるというものです。(もしも尖閣諸島で一戦起こったら、「対日自衛反撃戦」とか言い出すんだろうな。はぁ…)





最終的に1989年に両国間でいわゆる「手打ち」ということで紛争状態は集結しますが、この10年の間に解放軍は貴重な実戦経験を積んだわけです。





81式迷彩服を着た一般的な小銃手です。
暑い地域といえ、山岳地帯では冷え込む為か、迷彩服や軍服の中に防寒用のジャージ等を着込んでいる姿が良く見られます。





背中には荷物を一杯に詰め込んだ78式背嚢を背負っています。
この背嚢も、1980年代に普及した新装備のひとつです。





移動中の解放軍偵察隊です。





中越国境紛争は高地の取り合いの様相を呈していたため、陣地に篭城しての長期戦でしたが、作戦によっては攻勢を仕掛ける事もありました。





陣地越しに敵兵を索敵する解放軍兵士。
ジャージを羽織っただけの、ラフな格好です。





長期的な山篭りということもあってか、各兵士とも服装はかなりだらしなくなっており、ベトナム戦争やアフガニスタン紛争を思わせます。
また、木柄手榴弾はとにかく多様されており、当時の映像を見ると、高地陣地の土嚢の上に手榴弾を大量に並べて、崖下に向けて、定期的にぽんぽん投げ込んでいたりします。





射撃姿勢の解放軍兵士です。
中越戦争ではあまり見られなかったスチールヘルメットも全軍に普及しており、GK80ヘルメットをそのまま、あるいはヘルメットカバーを付けて使用している姿が良く見られます。





中越戦争当時は解放軍兵士の8割が56式半自動小銃(SKS)を装備しており、56式小銃(AK-47)はわずかに班長クラスが装備するのみで、ベトナム人民軍との火力差が明白でしたが、1980年代には急速に近代化が進められ、小銃手の殆どは56式小銃を装備するようになりました。





56式小銃は木製ストックとスパイクバヨネットが良く知られる特徴ですが、バヨネットが無く、折畳ストックの56-1式小銃も多数が混用されています。





79式狙撃銃を担いで移動する狙撃手。





定期的な補給の望めない長距離偵察部隊は、荷物を詰め込んだ背嚢を背負い、銃を担いでの移動は記録映像の中でもいかにも辛そうに見えます。





裏面迷彩柄を着用した狙撃手です。
潜伏前の状態で、迷彩服と銃以外の装備を外して身軽になっています。





フードを被ると、全身が迷彩に覆われる事がよくわかります。





枯れ草地帯等、茶系の地形に良く溶け込む迷彩柄です。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(2)装備:中国軍

2015年06月13日

中国人民解放軍 4連木柄手榴弾袋 (実物放出品)


中国人民解放軍の手榴弾ポーチです。
中文サイトでは「4連木柄手榴弾袋 」と呼称されています。





中国人民解放軍の手榴弾ポーチには、主に2連用と4連用がありますが、こちらは4連用です。
実際に使用されている画像を見ても、4連型の使用例が圧倒的に多いです。





裏側に押されたスタンプによると、1970年製のようです。





ダミーグレネードを収納した状態です。
手榴弾ポーチにも、グレネードの固定金具の形やポーチの色など、バリエーションがいくつかありますが、このタイプが一番一般的なもののようです。





手榴弾ポーチは負い紐でたすきがけにし、横の紐で腰に結わえつけて固定するのが基本的な着装法になります。





市販のダミーグレネードは入手できなかった為、自作しました。
寸法のみ調べ、外見は簡便ながら、67式木柄手榴弾を模したものを4個製作しました。
こんな単純な代物でも、ポーチに収納してしまえばそれなりに見えるものです。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:中国軍

2015年06月06日

中国人民解放軍 81式迷彩服 (実物放出品)


中国人民解放軍の81式迷彩服です。
中文サイトでは「81式双面迷彩服」と表記されています。
また、支給当時の付属書類では「81式双面偽装衣」と記載されていました。
画像は表面迷彩柄で着用した状態です。





中国軍初の正式採用された迷彩服であり、1980年代を通じて多数が実戦使用されました。
そのため、形式も様々なバリエーションがありますが、私の所有する物は特に基本的なタイプです。





81式迷彩服の第1の特徴は両面リバーシブル柄となっている点です。
画像では裏面迷彩柄で着用しています。





表面迷彩は緑の多い植生において、裏面迷彩は枯れ草や土面等、戦場に合わせて速やかに着替える事、とされていたようです。





そして第2の特徴は内蔵式のフード(頭巾)が付属している点。
画像は表面迷彩柄のフードを被った状態です。





フードを被る事で、より徹底した迷彩効果が発揮できます。





多くの場合、更に顔面を覆うフェイスカバーが付いているのですが、私の所有する個体には付いていませんでした。





画像は裏面迷彩柄のフードを被った状態です。
これらの特徴から、私はソ連軍の2ピース型迷彩カバーオール「KZM」を大いに参考にした物と推測しています。





フードを被った状態でゴーグルをしてサバゲーした限りにおいては、確かに迷彩効果は高いですが、非常に蒸し暑く、ゴーグルも眼鏡も曇りまくりで困りました…w





生地は薄手で、基本的に通常軍服の上から羽織るように作られています。
画像は基本となる65式(78式)軍服の上から着用した状態。





画像は記録映像で確認できた、白ワイシャツの上から迷彩上着のみを着用した状態。
実際には、使用された戦場が熱帯のベトナム国境地帯だった為、ふつうに軍服として着ている場合が多いです。





山岳地帯は夜は冷える為か、このように中着にジャージを着込んでいる姿も頻繁に見られます。





表面迷彩・正面。





表面迷彩・背面。





前あわせやポケット等は隠しボタン式になっていて、不用意に引っかからないよう配慮されています。







上着の裾にはゴムが内蔵されています。
前あわせ端末までボタン止めです。









表面迷彩側には胸ポケットが二つあり、隠しボタン式の蓋になっています。







左上腕部に包帯用ポケットがあります。
こちらも隠しボタン式です。





リバーシブルなので内側には裏面迷彩柄が見えます。





ひじには何重かの縫い後があり、多少の補強処理がされています。







手首まわりはシンプルなボタン止めです。







襟の内側には内蔵ポケットがあり、その中にフードが収納されています。





フードがしまってあるため、収納部分は台形に膨らんでいます。







フードは根元が縫い付けられている為、ポケットから引っ張り出します。





引っ張り出した状態のフード・正面





引っ張り出した状態のフード・背面





表面迷彩柄ズボン・正面





表面迷彩柄ズボン・背面







ズボンにはスリットポケットが二つあります。
また、ベルトループも付いています。





ファスナー部分はボタン式です。









尻ポケットは隠しボタン式の物が二つあります。





ひじ同様、ひざにも補強縫い付けがしてあります。





ズボンの裾は紐で絞れるようになっています。





裏面迷彩・正面。





裏面迷彩・背面。







前あわせやポケット等は隠しボタン式になっていて、不用意に引っかからないよう配慮されています。







裏面迷彩側にも胸ポケットが二つあり、隠しボタン式の蓋になっています。





裏面迷彩側には包帯用ポケットはありません。





リバーシブルなので内側には表面迷彩柄が見えます。





背中側を見ると、フード内蔵ポケットの部分が割と目立ちます。





引っ張り出した状態のフード・正面





引っ張り出した状態のフード・背面





裏面迷彩柄ズボン・正面





裏面迷彩柄ズボン・背面





ズボンにはスリットポケットが二つあります。
また、ベルトループも付いています。





表面と違い、尻ポケットはありません。





ズボンの裾は紐で絞れるようになっています。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:中国軍