2014年11月29日

マブタキャップとはちょっと違う? ~ アフガンカキャップ




☆ソ連軍アフガンカキャップ


夏季アフガンカと一緒に着用されていることが多く、「アフガンカキャップ」と呼ばれるソ連軍の作業帽です。

他にも「マブータキャップ」の名称もよく見かけますが、「マブータ」は特殊部隊向けの被服で、その帽子もアフガンカキャップとは裁断がちょっと異なるようで、もっと簡単な作りだった気がします。












☆アフガンカキャップ・正面


それまでのソ連軍のイメージは「ピロトカ」と呼ばれるツバのない略帽、要するにヨーロッパの軍隊で広く見られる舟型帽でしたが、アフガニスタンでは熱地ということもあってか、このツバのついた帽子がパナーマハットと共に広く普及していました。












☆アフガンカキャップ・後面


アフガンスタン紛争当時、カーゴポケットのついたアフガンカと熱地用編上靴との組み合わせは米軍のBDUを彷彿とさせ、ソ連軍のイメージを大いに変えたスタイルでした。












☆アフガンカキャップ・側面


帽子には耳あてがついており、普段は折り曲げて上部でボタン留めしてあります。

ロシア軍となって以降の迷彩柄キャップでは、ボタンではなくベルクロ留めになっている物も多いです。












☆アフガンカキャップ・裏面


裏面は表とは色の異なるコットンで内張りされています。

帽子の縁には薄い合成皮革で汗止めが設けてあります。












☆アフガンカキャップ・裏面タブ


帽子の正面辺りの裏面にはタブが付いており、金属製帽章を取り付けた場合にピンが頭部に触れないようにしてあります。

この辺りの作りはピロトカ以来のソ連軍ヘッドギアの伝統でしょうか。












☆耳あて・正面


耳あてを展開すると結構長く、顎の位置でボタン留めして頭巾状にできます。

積極的な暖を取るには貧弱ですが、防風による防寒効果は期待できます。















☆耳あて・側面


作業帽に防寒機能を組み込むことは各国で見られる工夫で、思いつくだけでも大戦期ドイツ軍の「規格帽」や米陸軍の「フィールドキャップ」が挙げられます。

いずれも耳あての収納方法が異なるのがお国柄が出ていて面白いです。

そういった違いを楽しむのがミリタリー趣味の醍醐味ですね。



  

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2014年11月22日

日本軍のピストルランヤード ~ 懸紐 (複製品)






☆日本軍 拳銃用 懸紐(ランヤード)


日本軍の拳銃は、陸海軍・将校下士官兵を問わず、基本的には全てランヤード付きで所持していました。

日本軍ではランヤードを「懸紐」と表記します。(読みは「けんちゅう」)












☆ランヤードリング部分


拳銃の脱落・紛失防止の為のランヤードは各国軍で採用されており、ランヤードを取り付けるための金具が大抵の軍用拳銃にはつきものです。

ただ、徹底して標準装備にしている軍隊は、日本軍の他にはあまり印象がありませんね。












☆付属の引っ張り紐が便利です


最初期の懸紐は明治期に採用された二十六年式拳銃用の物で、濃紺色だったそうですが、やがてカーキ色に変わっていきました。

軍服の色が濃紺色から茶褐色に移り変わっていくのに合わせて変更されたのでしょう。

この製品には拳銃のランヤードリングに通す際に引っ張れるようにタコ糸が付属しています。

ちょっとした気遣いが好印象ですね。












☆白色と国防色の懸紐の違い


日本軍のピストルランヤードの複製品は複数のメーカーから製造販売されており、その多くは生成りの白色綿製ですが、実際の日本軍では白色懸紐は使われていないようです。

画像の白色懸紐は中田商店製で、忠実複製品と比べると色味の違いの他、若干径が細めで素材も柔らかめです。












☆懸紐・游環部分


購入店の説明によると、はじめは緑色の強い懸紐が、使用するにつれてだんだんと退色していく物らしいですが、さすがに生成り程には色落ちはしないでしょうね。

懸紐の紐調整用に各部に革製の游環が付いています。

両複製品で少し形状が異なるのが面白いです。












☆画像上:忠実複製品 画像下:中田商店製


両者を比較してみると、時代考証に徹底して忠実でありたいなら、カーキ色の忠実複製品一択ですね。

ただ、軍装にあわせて見たときカーキの服地に白色が映えて格好良いので、私は気分にあわせて白色懸紐も併用しています。(入手しやすく価格も安価ですからね)

同じ理由で、私は九八式や三式軍衣の襟布も白色綿布で自作した物を愛用しています。

史実は事実として認識しつつ、個人のセンス・美意識に基づく小アレンジを加えて着こなすのも着装趣味の楽しみ方かと思います。(以上、余談でしたw)




  

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2014年11月15日

ソ連赤軍 モシン・ナガン弾薬盒 (実物放出品)






☆モシンナガン弾薬盒・前面


ソ連軍が第二次世界大戦中に使用していたモシン・ナガン小銃用弾薬盒です。

ソ連軍装の資料本を見ると、弾薬盒の形状バリエーションも多岐に渡りますが、本品は最後期型に相当します。












☆モシンナガン弾薬盒・後面


弾薬盒の形状は、ドイツ軍はじめヨーロッパ各国で広く見られた物で、装備ベルト正面に2個装備します。

このソ連軍弾薬盒はデッドストック未使用実物ですが、安価で流通しているのが嬉しいですね。(大体、ドイツ軍レプリカ品の半額で手に入ります)












☆モシンナガン弾薬盒・下面


同時期のドイツ軍の弾薬盒と比べると、コンパクトな印象を受けます。

ドイツ軍の物は3連ポーチのところ、ソ連軍の物は2連ポーチだからでしょう。












☆モシンナガン弾薬盒・上面


弾薬盒の素材は、ソ連独特のシボ加工された合成皮革製で、補強部分やボタン留めタブのみ茶革が用いられています。

この合成皮革は同時期のソ連軍ホルスターにも使われていますが、丈夫かつ手入れが楽な良い素材だと思います。












☆モシンナガン弾薬盒・側面


硬い素材で出来ているので、今のところ型崩れせず形状維持できていますが、潰れグセがつかないように詰め物をしておいたほうが良さそうです。












☆モシンナガン弾薬盒・内部


弾薬盒のポーチ1個当たり、5連弾薬クリップを2個収納できます。

すなわち赤軍歩兵一人当たり、小銃弾40発を携行します。

他国と比べて少々少ない気もしますが、必要に応じて布製のバンダリア(予備弾帯)を追加装備して対応するようです。












☆モシンナガン弾薬盒・底部


弾薬盒ポーチの内部には、底抜け防止の為のリベット留めがしてあります。

素材の強度と相まって、非常に頑丈で壊れにくく作られています。












☆モシンナガン弾薬盒・スタンプ表記

弾薬盒の蓋内側にはスタンプが押されていますが、消えかかっていて製造年代が正確に把握できません。










☆モシンナガン弾薬盒・開閉


弾薬盒は2個同時に購入しましたが、画像のように微妙に色味が異なります。

開閉の仕組み・構造はドイツ軍の物と大差ありませんね。












☆モシンナガン弾薬盒・タブ留め金具


弾薬盒の蓋を留める金具は円錐形で刺さりそうな位に尖っています。

弾薬盒の素材の折り重なり等、負荷のかかりそうな部分はリベット留めされており、強度を考慮されています。



  

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2014年11月08日

ドイツ軍 レギンス (サムズミリタリ屋・複製品)



大戦ドイツ軍のレギンスです。

現品はサムズミリタリ屋製の複製品です。






素材・縫製共よくできており、実物や戦後生産同型品と比べても遜色ないでしょう。

金具も大戦時によく見られたグレー塗装がよく再現されています。






多くの戦後生産品では黒革が使われていますが、この複製品では茶革です。

好みの分かれる所でしょうが、ほかの装備品と色味の組み合わせを考えて揃えてみるのもセンスの見せ所かなと思います。

時代考証的には、革製品の黒色処理が簡略化された大戦末期の再現に丁度良いでしょうね。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:ナチスドイツ軍

2014年11月01日

ゴボウ剣は皇軍の証 ~ 三十年式銃剣 (実物合法品)





☆皇軍と銃剣


日本陸軍のほぼ全ての将兵が手にした事のある三十年式銃剣、日本軍コスをこよなく愛する私も当然所有しております。

wikipedia調べでは推定される総生産数840万振、一説によると、世界で最も大量に製造された銃剣だそうです。












☆三十年式銃剣・実物合法品


三十年式銃剣は、かつて購入したモデルガンのおまけや、弾薬ごうの付属品やらで、都合三振りほど所有していました。

ただ、その内の一振りはゲーム中に紛失してしまい、現在は前期型と後期型の二振りのみが手元に残っています。

三十年式銃剣は、明治三十年採用の三十年式小銃用に開発されて以来、昭和二十年の終戦に至るまで生産され続けました。

日本軍の小火器が、基本的に全て三十年式銃剣との互換性を擁して居た事が理由ですが、生産期間が長期にわたる為、細部の形状にも様々な変化が見られます。












☆三十年式銃剣・中期型


この銃剣は形状的に中期型に当たります。

柄の部分が、初期型は全体に丸みを帯びていますが、中期以降のものは角ばっています。

そして鍔が湾曲しているのも特徴です。

私の日本軍兵士のイメージは、この鍔の曲がった銃剣に尽きますね。












☆切断合法品


この銃剣は、剣身が根元から切断してある合法品です。

鞘から抜かない限りは外見上問題ないと言えますが、鞘へ差し込む部分がいささか短すぎ、ツタに引っ掛けるなどして、抜け落ちてしまう事があるのが欠点です。

実際、私はサバイバルゲーム中に一振り紛失してしまいました。(現在は鞘だけが手元に残っています)












☆三十年式銃剣・後期型


こちらは後期型です。

唾が湾曲処理されておらず、真っ直ぐで短めにカットしてあるので、それまでの銃剣と比べると随分と印象が異なりますが、本体部分は殆ど変化はありません。

単純に、製造工程の簡略化が目的の形状変更でしょう。












☆模造刀身溶接品


こちらは真鍮製の模造剣身を溶接した、合法銃剣です。

現在はウィンドラス製やKTW製をはじめ、模造複製品が流通しておりますが、昔はこういった模造再生品しか選択肢がありませんでした。











☆接合部アップ


この銃剣、模造刀身と実物銃剣との接合処理が割といい加減で、溶接面がくっきり残っている上、剣身のメッキがテカテカし過ぎの感がありますね。(本当は剣身も黒染めの方がリアルなんですケドね)












☆九九式小銃・着剣状態


日本軍の主力小銃である三八式歩兵銃に三十年式銃剣を着剣すると、その全長は166㎝にもなり、戦時中の日本男児の平均身長を超える長槍と化します。

画像は短銃身の九九式小銃ですが、それでも銃剣の長さが際立って見えます。












☆吶喊!


着剣した小銃は日本刀のような外見とも相まって、”大和魂”という言葉を彷彿とさせます。











☆合法銃剣の有効利用(w


※今回、着剣しているのはブログ素材の撮影用であり、実際のゲームでは着剣はしておりませんし、ゲームフィールドでは鞘から銃剣を抜き出す事はありません。念のため追記させていただきます。





余談ですが、30年式銃剣は映画撮影用の小道具としてもメジャーな存在のためか、手持ちナイフの小道具として戦争映画のみならず、映画・ドラマでその活躍を目にする事が少なくありません。

私は特撮番組「快傑ズバット」でダッカー戦闘員が振り回しているのを見て思わず笑ってしまいました。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(8)装備:日本軍