2013年11月30日

ソ連軍 6B3 ボディアーマー (実物放出品)









アフガニスタン紛争中期から登場したソ連軍のボディアーマー「6B3」です。

映画「第9中隊(邦題:アフガン)」を観て以来、アフガン紛争装備に傾倒してきた私が探しまくってようやく入手できた一品です。














私の入手した物は1980年代末期のアフガニスタン仕様で、グリーン系のナイロン素材で作られています。

6B3も1990年代以降は耐久性を増す為か、厚手のコットン素材でカーキ色や迷彩色の物が登場します。





































ボディアーマーの内部にはクッションになるソフトアーマーと、多数のチタン合金の抗弾プレートを内部の小ポケットに収納します。














全ての小ポケットにチタンプレートを収納すると防弾能力は高くなる代わりに相当重くなるそうです。














チタンプレートはロシア側の輸出規制により多くは流通しておらず、サバイバルゲーム用という事もあって私の所有物にはソフトアーマーのみ入っています。














6B3のサイズ調整は肩と脇のバックルベルトで行います。

緊急時にはベルトを締める余裕が無く、あるいは面倒臭いと思われたのか、頭から被っただけで戦闘している画像もよく見られます。














肩周りはビニール質の素材で補強されており、耐久性と滑り止め効果を高めてあります。

長方形のブロックが合計4個取り付けてありますが、これは銃を肩から提げる際にスリングベルトを引っ掛けるパーツです。














6B5や米軍の同時期のボディアーマーのような首周りのガードは無く、防護能力に劣るようですが、サバイバルゲーム向けに考えれば、多少は暑苦しさが避けられるのが利点でしょうか。














ボディアーマーの正面にはマガジンポーチがあり、AK系マガジンを4本収納出来ます。

ナイロン生地が割と薄手なのでフル装弾の実物弾倉を入れた時の強度が不安ですが、トイガン程度なら問題無いでしょう。














ボディアーマーのポーチ類には隙間が設けてあり、ベルトループの機能を果たします。

画像のように、幅広の装備ベルトも楽に通せますが、その他装備品を吊るには勝手が悪い為、あえて装備ベルトをしている兵士はあまり見かけせん。














ボディアーマーの背面にはグレネードポーチがあり、手榴弾を4個収納出来ます。

ポーチには蓋は無く、手榴弾の信管にストラップを引っ掛けて保持するタイプです。














実際に収納してみると、ボディアーマー着用時には手が届きにくい上に、件のストラップが外しづらい為、実用的ではない印象です。

軍当局も欠陥と捉えていたようで、改良型である6B5ではストラップがボタン留めとなり、実用性が増しています。














ボディアーマーには他にも、正面・背面ともにカーゴポケットが設けてあり、多少の荷物を収納出来ます。














なお、6B3のポーチ、ポケット類の蓋は全てベルクロ式で簡単に開け閉めできるので機能的です。














ボディアーマーは肩を基点に画像のように展開し、着用する際には頭から被って、脇のベルトを締めます。

また、前後のアーマーは肩パーツのベルクロで留めてあり、全てのベルトストラップを外せばパーツごとに分解する事も可能です。














身体が触れる内側にはタグが縫い付けられています。

内側面にベルクロがあり、中身のソフトアーマーやチタンプレートの出し入れが出来ます。

ちなみに各部を分離してソフトアーマーまで取り出してしまうと、ペラペラのナイロン袋のような状態になり、やろうと思えば丸洗いも可能です。(そのつもりはありませんがw)














アフガニスタンのソ連空挺軍で見られる、アフガンカとKZSの上着の組み合わせです。

チェリニャーシュカ(ボーダーシャツ)の上から直接KZSを着ています。

分厚い6B3を着込んでいるので、メッシュ素材のKZSで通気性と迷彩効果を狙った訳です。

なかなか格好良いスタイルだと思います。














6B3は大型で嵩張る為、腰周りに装備を吊るのは難しいですね。

戦地ではRPK用マガジンバックをたすき掛けしたり、スリングや各種ストラップを利用して他の装備を運んでいたようです。














画像では再現していませんが、空挺軍ではRD-54に荷物を詰め込んで背負っている姿も多く見られます。














肩のブロックにスリングベルトが引っかかるので、銃の肩吊りも楽に出来ます。














6B3のマガジンポーチはベルクロ式でマガジンが取り出し易く、サバゲーでも役に立ちます。

なんせ重くて暑いので、着用は涼しい季節に限られますが、アフガニスタンらしさが存分に味わえるので是非押さえておきたいアイテムです。




  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:ソビエト・ロシア軍

2013年11月23日

ソ連軍 KZS 迷彩カバーオール (実物放出品)






☆ソ連軍・KZSカバーオール


第二次世界大戦以来、ソ連軍では個人装備として通常の野戦服の上に羽織る迷彩カバーオールを用いていました。

特に有名なのがKLMKに代表されるBEREZKA迷彩装備だと思われますが、このKZSカバーオールはかつて「メッシュ仕様KLMK」として販売されていたものです。












☆KZS・正面




☆KZS・背面


KLMKと比べると色味がくすんだ感じに見えます。

私の所有物は明るい黄緑色が目立つ色調ですが、もっと生地が丈夫で色味が茶系の物も見かけます。

一口にKZSと言っても、色々なバリエーションがありそうです。(下手に手を出すと深みにハマる予感・・・)

特徴は生地がメッシュ状になっている点。

生地はあまり丈夫ではないようで、洗濯したり、たたんだり広げたり着込んだりする度に、こまかい繊維くずがぼろぼろ落ちてきます。

着潰していく内に落ち着いてくれればいいんだけど…。












☆KZS・フード背面


首周りには、頭をすっぽり覆える大きなフードが付いています。

非常にゆったりした作りで、ヘルメットを被った状態でも余裕で被れるサイズです。

また、首元背面にボタンがあり、フードを被らない時はバタつかないようにボタン留めできます。












☆KZSは化学戦対応服(かも)


最近ネット等で調べた情報によると、KZSは化学兵器(核兵器かも)使用下での運用を想定して作られた物らしく、生地には化学兵器を中和させるなんらかの薬品が染み込ませてあるという話でした。

真偽のほうは定かではありませんが、「道理で、最初洗濯した時に凄い色の汚水が流れてきた訳だ」と個人的に納得した次第・・・w(2回目以降は洗濯しても汚水は出ませんでした)












☆袖丈は長めです


KLMKと比べて、袖丈がかなり長く作られています。

長い袖は、通常は捲り上げてボタンで留めるようにできており、いざ状況に入ったら袖と頭のフードを展開して全身を覆い隠し、危機を回避する物と思われます。(当然、ガスマスク装着の上で)












☆KZSズボン・正面




☆KZSズボン・背面


KZSは2ピースになっています。

ズボンは、ウエストと裾がゴム内蔵です。

他のソ連軍被服と違い絞り紐などは一切なく、一刻を争う状況時に素早く脱ぎ着できるように設計されていると想像されます。

膝部分には、当て布がしてあり、摩擦による汚損に対処してあります。












☆KZSズボン・スリット


通常ズボンのポケットのある位置には切れ込み加工がしてあり、中に着たズボンのポケットに手が届くようにしてあります。

KZS自体にはポケット機能は一切付与されていません。














☆KZSを着用したソ連軍兵士


メッシュパーカーと言う事で、夏でも快適に過ごせそうですが甘かった・・・。(普通に蒸し風呂でした)

KLMKだと、下着の上からそのまま羽織って夏仕様、とかできるのですが、KZSは毛羽立った生地が肌に触れるとかなり不快です。

おとなしく、涼しくなってから野戦服の上に着込むのが正解ですね。
















☆迷彩効果はばつぐんだ


伏せた状態の迷彩効果はなかなかの物です。

特に季節の変わり目の春・秋季に最適な色合いかなと思います。














☆装備ベルトで押さえ目にするも・・・


実用上のネックとしては、ズボンの内蔵ゴムがヘタってしまっており、激しく動くと戦闘中でも構わずズリ落ちてきてしまいます。

一旦ヘタってしまったゴムは元に戻せないのでゴムを入れなおすか、ズボンを改造してベルトループを追加するなどの手を加えないと快適に使えません。














☆アフガニスタン紛争時のソ連空挺軍狙撃兵


KLMK系のカバーオールはアフガニスタン紛争でも多用されています。

画像はアフガン派遣部隊に見られる、KZSの上着とアフガンカのズボンの組み合わせを再現したものです。

上半身はメッシュ素材のKZSで防暑と迷彩効果を意識しつつ、下半身は厚手のズボンで怪我を防ぐなかなか理にかなったコーディネイトです。














☆敵との接触に備えた偽装状態


KZSの大きなフードはヘルメットごと余裕で覆い隠せるので、画像のように迷彩効果も期待できます。

SVDのマガジンポーチは、ベルトループ部分をRD-54空挺背嚢の前部ストラップに通しています。

戦場写真で見られる兵士個人の自作チェストリグを再現してみました。(実際に切断加工するのはあまりにも勿体無いので、簡易再現といった所ですケドw)














☆膝撃姿勢


迷彩カバーオールには狙撃銃が良く似合うと思う。(私見)

ヘルメットの縁の部分でうまい具合にずり落ちないので、KZSのフードを被った状態は結構いい感じです。

これがKLMKだとフードが小さすぎてヘルメットは併用できません。














☆山岳戦闘に臨むソ連空挺軍狙撃兵


アフガン派遣部隊では重装備の例が多く見られ、ソ連空挺軍ではRD-54空挺背嚢が多用されています。

物資補給に乏しく、思うように自動車化できない山岳地帯での捜索戦闘では個人でできるだけの物資・弾薬を携行したいという心理からでしょう。

RD-54の下部には、付属の板紐でロールしたポンチョをくくり付けています。

また、腰には容量の多いポリ製の熱地用水筒を提げています。










カバーオール式の迷彩服は、現在の迷彩服と比べて、着心地・外見とも独特の魅力がありますね。

WW2ドイツ軍の迷彩スモックなどにも魅力を感じます。

BDUも簡潔で快適ですが、一風変わった被服でサバゲーしてみるのも、面白いですね。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:ソビエト・ロシア軍

2013年11月16日

幕末古写真ジェネレーター





ネット上に画像ジェネレーターは色々あれど、個人的に一番重宝しているのが、今回紹介する「幕末古写真ジェネレーター」です。


その名の示すとおり、アップロード→変換するだけで、どんな画像でも、時代感漂う白黒写真にしてくれるスグレモノです。

早速、自分の写真をこのジェネレーターで加工してみましたが、手元にある中越戦争時の中国人民解放軍画像に混ぜ込んでも、それと知らなければ気づかないほどに違和感の無い仕上がりで、自分でも驚いています。











☆この画像が・・・








☆こうなります


第二次世界大戦時の装備や、冷戦時代の東側の装備のコスプレ写真だと効果抜群のようです。

この調子で、やたら粒子の粗いカラー画像を作れる「タス通信ジェネレーター」なんて、誰か作ってくれないかなー。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)雑文・雑記

2013年11月09日

ソ連軍服の下着 ~ ソ連軍 襦袢・袴下 (実物放出品)






☆ルバシカ・表面


第二次世界大戦頃までは各国軍とも軍服の下には襦袢・袴下を着て、軍服の汚れ・損耗を防いでいました。

戦後は特にアメリカナイズが進んだ地域ではパンツやTシャツのみのシンプルな着こなしが主流となりましたが、ソ連軍では1980年代頃まで、このような襦袢・袴下が使われていました。












☆ルバシカ・背面


この下着は戦後製造品ですが、戦中からあまりデザインは変わっていないようです。

大変レトロなデザインで、便利さはともかく、収集欲をそそられる逸品です。












☆ルバシカ・襟元


襟元はVネックで、シンプルなボタン留め。

ロシアではこのような前開きのシャツ全般を「ルバシカ」と呼ぶそうです。

日本のミリタリー界隈でルバシカと言えば詰襟のM43軍服を指すのが慣例となっていますが、ルバシカ=M43軍服で通用するのは日本国内だけだとミリタリー本で読んだ事があります。(常勤服=キーチェリ、戦闘服=ギムナスチョルカ)

襦袢の素材は薄手の白色綿製で、パリッとした質感なので夏用パジャマや浴衣のような感じで、夏は涼しく快適です。












☆ルバシカ・袖


袖は断ち切りでカフス等もなくシンプルです。

あくまでも下着という前提で造られている事が伺えます。












☆袴下・表面




☆袴下・背面


袴下はストレートズボン型で、襦袢同様シンプルな造りです。

余談ですが、大戦時ドイツ軍もそうですがヨーロッパ圏の軍隊の多くでは「ぱんつはいてない」状態が一般的で、襦袢なり、プルオーバーシャツなりの裾で股間を覆い、袴下を履いて過ごしていたそうです。

特にソ連軍の場合、当時のロシア人の共通感覚としてトイレで用便を済ませたあと、紙で拭かずにズボンを履くのが普通だったようで、「ソ連兵のルバシカの下端は例外なく黄ばんでいる」という記述を目にした事があります。












☆ウエスト・正面




☆ウエスト・背面


ウエストにはゴムは入っておらず、表裏ともボタン留めです。

ゴム入りズボンのようにテンションがかからないのでジャストサイズが望ましいのですが、ボダンだけではフィット感の微調整は難しく、こう言う所に古臭さを感じます。












☆袴下・裾


裾はボタン留めになっています。

とにかくシンプルな造りですが、上から軍服を重ね着するので、多少着付けが合っていなくてもなんとかなる部分ではあります。












☆ルバシカ着用状況・正面


着装に当たっては、M43ルバシカ軍服やM69軍服との組み合わせが最適ですね。

重ね着してみると、軍服に直接肌が触れない為、肌触りが良くなる上、発汗や吸湿効果も実感できます。












☆ルバシカ着用状況・背面


流通が安定していないので上下ともジャストサイズの物を入手するには結構手間がかかりますが、機会があれば予備の1着も欲しくなる、そんなアイテムです。



  

Posted by らんたろー at 09:56Comments(0)装備:ソビエト・ロシア軍

2013年11月02日

ソ連軍ブーツの必需品~ポルチャンキ (外園組製・複製品)







☆ポルチャンキ


ソ連軍兵士は長らく黒革ブーツを装備していましたが、独自の装備として靴下を履く代わりに長い布切れで脚をぐるぐる巻きにする「ポルチャンキ」を愛用していました。

名称は「ポルチャンカ」、両足分2足1組で使うので複数形で「ポルチャンキ」と呼ぶのだそうです。

大雑把に言うとゲートルの下着版といった趣ですが、靴下よりも通気性が良く、キチンと巻けばほどる事もないので1日中ブーツを履いているソ連軍では伝統的に使われていたようです。












☆ポルチャンキは2枚1組です


古いソ連軍装備を揃えるに当たり、私もポルチャンキを活用すべく自作を試みたのですが、只の布切れだと侮るなかれ、ちょうど良い質感・寸法の布地が案外入手できず、結局複製品を購入しました。

購入したのは外園組製の冬用厚地ポルチャンキです。

生成りの綿布製で、スエード調で肌触りがよく、素足に気持ちの良い一品です。






















☆ポルチャンキの巻き方


ポルチャンキは巻き方にコツがあり、上手く巻かないとブーツの中で解けてしまいます。

巻き方のコツとしては、ゲートルのように足の上まで巻き上げず、せいぜいふくらはぎの途中あたりまでで巻き終わるようにする事、つま先はギリギリ足の指が見えないくらいの長さにする、カカトをしっかり覆う事を意識しながら、布をしっかり引っ張りテンションをかけながら巻くと良いようです。

私も初めのうちは上手く巻けず、戦闘中に解けて違和感を感じながら戦う事もあり、靴下に履き替えたりしていました。

現在はだいぶ巻き方のコツを掴んできて、ほどけにくくなっていますが、巻いたポルチャンキでブーツと足の隙間が安定し、かなり具合が良いのでロシア兵が愛用するのもうなずけます。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)装備:ソビエト・ロシア軍