2013年10月26日

LSの末裔 ~ AKM (トイスター・エアコッキング)









AKシリーズの数少ないエアコッキングガンのひとつ、トイスター製AKM突撃銃です。

トイスターのAKMは元々日本のメーカー「LS」が 年頃から発売していたエアコッキングガンが原型です。

LS倒産後しばらく経って、金型を譲り受けた「アリイ(のちマイクロエース)」から再販されましたが、その後さらに金型が移り韓国のメーカー「トイスター」から発売されています。














外観はLS時代と殆ど変わりませんが、発射メカニズムはトイスターの手により刷新されており、実射性能は格段に底上げされています。
















フレームとグリップは一体成型のABS樹脂製で、昔ながらのモナカ構造になっています。

トップカバーやトリガーガードも別パーツではありません。














リアサイトはサイトベースのみ金属製で、調整ダイヤルはプラ製です。

調整は可能ですが、クリック感に乏しく、操作感には不満あり。

造形は悪くないんですけどね。














チャージングハンドルは一体成型でそれなりに強度もあり、折れるような事はなさそうです。

内蔵スプリングは強めで、コッキングはかなり重いです。














チャージングハンドルを引くと内蔵されたHOPシステムが見えます。

HOPは可変式で微調整が可能です。

初速も90m/s近く出ており、重量弾との組み合わせでは廉価版トイガンとは思えない射距離を誇り、サバイバルゲームで十分使える性能を発揮します。














チャンバーは見ての通り透明樹脂製です。

のちに分解して見た所、ピストンも透明樹脂製でした。

ちょっと素材強度に不安が残ります。














付属のマガジンはスチールプレスタイプをモデルにしていますが、オールプラ製で造形的にもリアル感に乏しいです。(値段相応と割り切るべきか)

一見すると多弾装マガジンのように見えますが、昔懐かしいリザーブタンク方式で、BB弾自体はたっぷり装弾できますが、1チャージで撃てる弾数は18発位でしょうか。


















ストックも含めオール樹脂製でフレームもモナカ構造の廉価版トイガンですが、意外にもフォアストックは実銃通り分解できます。

これは原型となったLS製AKMの、更にその原型のプラモデルガンの頃からの名残でしょう。















バットストックはABS樹脂製です。

マイクロエースで再販されていた頃は金属製だった記憶があるので、ちょっとグレードダウンした格好です。














ガスバイパス部分は造形は良いのですがモナカ構造で、露出したネジが少々興ざめです。














特徴的なマズルハイダーの中には、アルミ製のインナーバレルが覗いています。














さきに述べたように、実射性能は原型のLS製品と比べると格段に向上しています。

初速90m/sのパワーと可変HOPの効果でサバイバルゲームの交戦距離で十分役に立つでしょう。

集弾性はまずまずで、狙って当てにいくのも可能ですが、本銃はスコープ等の搭載を考慮していないため、軽量さを活かして機動性を利して戦うのが似合います。

とはいえ欠点が無いわけではなく、まずパワーを上げる為に設計にそぐわない強力なスプリングを使っているようで、コッキングは非常に硬く、連射は辛いです。

また、コッキングするたびにモナカ構造のフレームが軋み、隙間が空くという有様で、なかなか不安に駆られる造りです。(事実、しばらく後に壊れてしまいました)

そして、照準調整範囲と実際の射線が合っていないため、狙点に弾が飛ばないという問題があります。

個体差もありそうですが、フロントサイトを底上げしてやらないと狙撃に使えないのは面倒ですね。(自作でなんとかなる点ではありますが)



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)トイガン:エアコッキング

2013年10月19日

気分は赤軍スナイパー ~ ソ連軍 ポンチョ (実物放出品)



















☆ソ連軍・ポンチョ


ソ連軍の雨具です。

ミリタリー界隈では「ポンチョ」の名称が一般的ですが、ロシアでもポンチョって呼ぶのカナ?

労農赤軍の時代からソビエト連邦軍を経て、ロシア軍の現在に至るまで一貫して同じ素材・縫製・構造で使われ続けている辺り、物持ちの良いロシアらしいなと思います。












☆ポンチョ・正面


ソ連軍ポンチョの魅力は、正方形の1枚布を折り曲げ、紐で絞り、ボタン留めする事で、見事に立体的な雨具に変貌する点ですね。












☆ポンチョ・背面


一見すると単なる防水幌布にしか見えず、ポンチョを入手した当初、どうやって着用すればいいか見当がつきませんでした。

米軍のように頭から被るだけで済む造りも簡単で便利ですが、ソ連軍ポンチョの構造にはロシア的創意工夫が垣間見えて魅力的なアイテムだと思います。












☆ポンチョの着方













☆労農赤軍 狙撃兵・正面


ソ連軍に顕著な例として、ポンチョを雨具としてだけでなく、偽装や防寒目的に多用される便利アイテムに使っています。












☆労農赤軍 狙撃兵・背面



ポンチョのような携帯用簡易雨具はどの時代の各国軍でも大抵装備していた物ですが、ソ連軍ほど“被服”として活用していた軍隊はそう多くはないでしょう。(あとは大戦時ドイツ軍の迷彩ツェルトバーン位カナ?)












☆労農赤軍 狙撃兵・構え


赤軍狙撃兵には風になびくポンチョがよく似合う・・・。

ポンチョは通気性が低いので、サバゲーでは涼しい時期を選んで着ています。












☆労農赤軍 狙撃兵・狙え


私はソ連兵コスチュームの中で、ポンチョをラフに着こなした狙撃兵が一番格好良いと思います。(異論は認めるw


  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(3)装備:ソビエト・ロシア軍

2013年10月12日

通称ルバシカ ~ ソ連軍 1943年型ギムナスチョルカ (複製品)





☆ルバシカ・正面




☆ルバシカ・背面


この1943年型軍服、通称ルバシカは、戦前から使われていたギムナスチョルカに代わって、1943年1月に制式採用された労農赤軍(ソ連軍)の軍服です。

それまでの折襟+襟章の組み合わせから、詰襟+肩章へと大幅に外見の変更がなされました。

特に階級章は、全く新規のデザインに改められたので、戦場の兵士はさぞ混乱したものと邪推してしまいます。

古今東西、戦時中に軍装の改変が行われる例は少なくありませんが、ソ連赤軍のように軍服のデザインを全く違う物にしてしまうような大胆な改変はあまり見られないと思います。(大抵は戦時省力化や階級章のサイズ変更程度)












☆ルバシカ・袖周り


生地はコットンで、比較的薄手で柔らかい素材です。

複製品ですが、膝の当て布等細部もよく再現されています。

着用してみると明るめのカーキ色が大戦当時の赤軍兵士らしく、良い雰囲気で気に入っています。












☆ポケット裏面


ポケットの裏面は白色で、各ボタンは金色に塗装された樹脂製です。












☆ルバシカ・襟周り


詰襟は2個の小ボタンで留めます。

ソ連軍独特の白色襟布は自作して縫い付けました。

これがあるとないとでは雰囲気が段違いですから、外せない要素です。














☆1943年型肩章


肩章には歩兵の兵科色の縁取りが付いています。

階級は「兵卒」です。

肩章の構造はドイツ軍の物と同様、軍服のループとボタンで固定するオーソドックスな型式です。

ルバシカのシンプルなデザインの中で、大型の肩章はひときわ存在感があります。












☆ズボン・正面




☆ズボン・背面


ルバシカのズボンは日本陸軍の短袴同様、ゲートルを巻いたり長靴を履いたりする際に便利なように膝下が絞ってある乗馬ズボン型です。

裾の締め紐やウエストのストラップで体にフィットするよう随時調整できる、なかなか凝った作りです。












☆大戦型ズボン用ベルト


ズボンベルトは第二次世界大戦当時のデザイン仕様の複製品です。

ソ連軍のズボン用ベルトは特に幅が狭く、ベルトと言うよりは板紐と言ったほうが相応しいくらい細いです。

対応するズボン側のベルトーループも幅細く作られているため、専用ベルトでないと大変使いにくいです。












☆ズボン・詳細


ズボン用ベルトはちょっと細すぎる気がしますが、のちのM69軍服でも引き続き同仕様のベルト&ベルトループが継続して使われています。

また画像でも確認できるようにポケット内側は白色綿製で、前合わせは金属ボタンで留めます。












☆ウエスト調整ストラップ


ズボン後面には締め紐があり、若干のウエスト調整が可能です。












☆膝の当て布


ズボンの膝には補強の為に五角形の当て布が縫い付けてあります。














☆ルバシカの着用例


帽子はピロトカ(略帽)、靴はキルザチー(合皮製長靴)を履いています。

腰の装備ベルトは大戦中によく見られた布ベルトを革で補強した戦時代用型です。

実際に着用してみて思いましたが、前合わせが上部のみボタンで開け閉めできる、いわゆるプルオーバータイプのつくりの為でしょうか、激しく動き回る内に上着の裾がめくれてしまうのが多少鬱陶しく感じられます。












☆白色綿製下着


軍服のインナーシャツには、戦後ソ連軍の下着を代用してみました。

白色綿製で時代がかったデザインで、大戦当時の装備に雰囲気がよく似合います。














☆労農赤軍歩兵 (PPSh-41短機関銃装備)


PPSh-41短機関銃を装備した労農赤軍兵士です。

装備はサブマシンガンと僅かな予備弾薬のみを持ち、私物を丸ごと詰め込んだ背嚢を背に戦車の手すりに取り付いて前進する、タンクデサント(随伴歩兵)のイメージです。














☆背嚢・ショベル・ガスマスクバッグ等を装備


背中にはソ連軍独特の、巾着型の背嚢を背負っています。

布袋に負い紐が付いただけというシンプル極まりない作りの背嚢は、負い紐の先端で袋の口を縛るという個性的な構造で、見た目の独特さが面白く、赤軍兵士らしさを演出するのに最適です。

初夏以降は暑くて邪魔なだけですが、肌寒い季節ならちょっとした暖房にもなりそうです。














武装はPPSh-41短機関銃を装備しています。

第二次世界大戦、特に東部戦線では独ソ両軍によってサブマシンガンが大量に使用されました。

中でもソ連軍のPPSh-41はドラムマガジンの火力と、頑丈な作りで赤軍兵士はもとより、鹵獲したドイツ軍兵士にも高評価の傑作短機関銃です。














手にしているのは中国大陸系トイガンメーカーS&T製の電動ガンです。

付属のドラムマガジンは1500連射の大容量マガジンで、コッキングレバーがピストンと連動して前後動する擬似ブローバック機構が内蔵されています。














メタルフレームと木製ストックにドラムマガジンも加えると結構な重量感で、一日ゲームをするとかなり腕に堪えますが、甲高い金属音を立てながらの擬似ブローバックが楽しい銃です。

サバイバルゲームでは大戦装備の中では数少ない、フルオートで撃てるメインウェポンとして重宝しています。












☆短機関銃装備一式


ソ連軍の装備は体制崩壊する1980代末に至るまで、基本的に各種装備品を装備ベルトにループを通して携行する、シンプルかつオーソドックスな構造です。

同時期のドイツ軍等に比べると荷物が少ない印象ですが、実際の戦場においても、携行する装備品はそう多くはなかったようです。

本来の装備規定によればドラムマガジンは3個携帯する事になっていましたが、当時画像での装備例は見たことがありません。














☆労農赤軍歩兵 (モシン・ナガンM1891/30小銃装備)


小銃を装備した典型的な赤軍兵士の装備です。

こちらは背嚢の代わりにポンチョをロール状に巻いた物をたすき掛けしています。

このような装備の携行方法は戦時中よく見られた姿で、赤軍ではポンチョ意外にも毛布や外套等、かさばる衣類をロール状にして携行していたようです。














☆スパイクバヨネットを着剣した状態


専用銃剣はスパイクバヨネットタイプです。

画像のモシン・ナガンは狙撃銃仕様なので、実際には着剣する事は無かったでしょうが、参考まで。

着剣すると非常に長く、カメラのフレームにうまく収まるように距離の取り方に苦労しました。

スパイクバヨネットは常に着剣した状態にしておくのが基本だったそうで、外れないように銃にネジ留めしてあったと聞いたことがあります。(※鞘や剣吊りもアイテムとしては存在します)












☆小銃装備一式


小銃用弾薬盒は規定どおり2個装備していますが、実際には1個だけの兵士も少なくなかったようです。
装備の充実した部隊だと、加えてグレネードポーチや雑嚢(ブレッドバッグ)、予備弾バンダリア等を身につけています。










ルバシカ型軍服は1943年以降のクルスク反攻作戦からバグラチオン作戦を経てベルリン陥落に至る、赤軍勝利の軌跡を代表するユニフォームであり、戦後もM69軍服が制式化されるまでの長期間に渡って着用され続けました。

ミリタリーコスプレの視点から見ても汎用性が高く、朝鮮戦争当時の北朝鮮軍にも流用できますし、AK-47との組み合わせでメタルギアソリッド3のソ連兵なんかもイケますね。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(6)装備:ソビエト・ロシア軍

2013年10月05日

BOOKレビュー:黄金の日日



☆「黄金の日日」 (城山三郎・著)


この本は、親戚の方から譲って頂いたもので、NHK大河ドラマの原作として書かれたものです。

大河ドラマは、その題名だけは知っていたのですが、内容については今回読むまで知りませんでした。

城山三郎氏の著作は、先に「指揮官達の特攻」を読んでいたので、漠然と近代戦記の作家のような気がしていたのですが、実際には「落日燃ゆ」に代表される経済小説というジャンルを確立した事で有名な方のようです。

作品の内容は、戦国期~安土桃山時代の堺の商人の物語で、主役は呂宋助左衛門という実在の人物。

この人物を通して、織田信長から豊臣秀吉の治世を、商人の視点から語っていく内容が非常に新鮮で面白かったです。

他にも歴史上の有名人物が多数登場しますが、それらの人物達が、当時を生きた人間として、等身大で描写されています。

文体は読みやすく、本自体も1冊で完結していますので、集中力が途切れる前に読了できるのもいいですね。

また、この作品とは関係はないのですが、現在コミックスが発売中の漫画「へうげもの」と登場人物が被っているので、両方読んでいると相乗効果で更に楽しめたりします。

特に、千利休と山上宗二のキャラクターと立位置、それにキリシタン大名として有名な高山右近の存在感が非常に相似しております。

なかなか面白いですよ。

  

Posted by らんたろー at 07:41Comments(0)雑文・雑記