2013年06月29日

M26ハンドグレネード型BB弾ボトル (サンプロジェクト・複製品)









このサンプロジェクト製ダミーグレネードは、とにかく安価で助かります。

もう随分と昔から見かけていますが、いまだに安定して流通しているところを見ると、地味に売れ筋の商品なのかも。














サンプロジェクト製品にはレバーが可動する発火タイプと、手榴弾本体がBB弾ボトルになっているタイプの2種が販売されています。














弾殻部分はODのプラ素材の地肌のまま無塗装です。塗ってやりたいところですが、素材的に塗料のノリが悪いので、見ないふりで妥協したほうが楽になれますw














弾殻が一体成型なため、底部には型どりした際のパーティングラインがハッキリ残っています。

目立たないところなので「気にするな!」て感じでスルーしましょう。














レバーは金属で、発火タイプの場合は信管部分も金属製で、内蔵スプリングでキャップ火薬を仕込めば投擲して派手な音を出すことが出来ます。

これはBB弾ボトルタイプなので、プラの一体成型になっています。














ひとつ残念なことに、レバー部品は同社のマーク1手榴弾と共用らしく、実物とは形状が異なります。

結構目立つ部分なので、こだわって欲しかったですね。














この製品はBB弾ボトル仕様なので、信管を外すと弾殻が空洞になっています。














製品には信管の他に、BB弾の注ぎ口パーツも付属しています。

予想通り、使い勝手はよくないので、単純にダミーグレネードとして扱っている人が殆どでしょうね。














作りは値段相応ですが、安価なので数を揃えて各種ポーチの隙間を埋めてやると幸せになれる事うけあいですよ。



  

Posted by らんたろー at 07:44Comments(2)装備:アメリカ軍

2013年06月22日

ブロンズ製M1911




スチールに始まり、ステンレス、アルミ合金など、銃に使われる素材は色々ありますが、中には青銅(ブロンズ)で製造された銃もあるようです。

ほとんどは古い時代のリボルバーに見られるそうですが、今回紹介するのは、特に珍しい、自動拳銃に使用された例です。







☆ブロンズ製コルトM1911


このM1911は1932年にスプリングフィールド工廠で試作された物です。

現在はスプリングフィールド・アーモリー博物館に展示されています。

この試作品のスライド、フレームの素材に耐食性に優れたブロンズ合金「brastil」が使用されているそうです。





この試作品のテスト結果は良好でしたが、採用される事はありませんでした。

恐らくは製造コストの問題ではないかと思われますが、面白い銃ですね。



  

Posted by らんたろー at 10:00Comments(0)雑文・雑記

2013年06月15日

日本軍小銃用負革 スリングベルト (海外製&中田商店製・複製品)






☆三八式歩兵銃(中田商店製スリング付)


今回は、日本軍小銃用スリングベルトの複製品を2点紹介します。

日本軍のスリングベルトは、一般に「負革」と表現されます。

ちょっと曖昧なのが読み方で、人によって「おいかく」「ふかく」など幅があります。

軍隊での正確な呼称が気になるところです。












☆負革のつくりなど(画像は中田商店製 複製品)


日本軍小銃負革には、大別して三八式用と、より幅の広い九九式用がありますが、とりあえず三八式用を購入すれば、どちらにも使えます。

また、物資節約のため、時代が新しくなるにつれて、ゴム引布製や、さらに末期にはコットンウェッブ製も登場するようです。

現在最も安定して入手し易いものは、モデルガンメーカー・タナカ製のスリングベルトですが、これは後述する中田商店製と同じく、実物とちょっと形状が異なります。

ありがたい事に、最近は主にネットオークションで、海外製の忠実複製品が出品されていますので、考証に拘る方には、そちらを物色してみるのをお薦めします。







☆海外製 複製品


画像のものはネットオークションで入手した物です。

一口に海外製といっても、価格・形状など様々なので、あらかじめ実物の形状などの知識を得た上で良いものを物色するのがポイントですね。(アメリカ製の実銃用レプリカ等には、形状が全く異なる物もあるので)

その点、私の入手したアイテムは、「当たり」のようです。







☆つづみ釦は真鍮製


スリングの前部端末は、スリングスイベルに通して折り曲げ、革の切れ込みにつづみ釦をはめて固定します。

革の厚みと硬さがきつく、つづみ釦を通すのは一苦労ですが、そのぶん一旦装着してしまえばまず外れる事はありません。







☆バックルでサイズ調整可能


スリングの後部にはバックルがあり、サイズを調整する事ができます。

野戦においては、あらかじめ最適位置に調整しておくのが基本。

必要に応じて微調整するには少し面倒な構造です。







☆スリング末端処理の様子


日本軍の小銃負革の特徴として、スリングの末端を折り曲げるのみで、特に縫い付けやボタン止めなどで固定しない事があげられます。

はじめにこの構造を知った時には割と驚いたものですが、バックルによる固定と負革自体に適度に摩擦圧力がかかるので外れる事はありません。

なかなかによくできた造りだと思いますが、過去多くの複製品ではこの部分を忠実に再現していませんでした。












☆中田商店製 複製品


一方、こちらは中田商店製の複製品です。

今を遡ること10数年前、まだ中田商店の複製日本軍装品が豊富にラインナップされていた頃に購入したものです。(中田商店も、今では在庫切れが多くて・・・涙)

画像の負革は、流通価格が1,800円という手頃な価格と、他に選択肢がない状況から、何の疑問もなく購入・愛用していました。(実物と形状が異なる事を知ったのは割と最近の事です)







☆つづみボタン付近


中田商店製負革も、前部はつづみボタンで固定します。

ボタンは真鍮製で、エッジが立ってかくばっており、特に硬質な印象を受けます。







☆金具付近は縫い付けられています


実物や忠実複製品と異なり、ベルト端末はがっちり縫製されています。

正確ではありませんが、結果的に使い勝手は良かったりします。(銃への脱着はこちらのほうが楽です)

とはいえ、形が違うのを知ってしまった以上、気になってしようがないので、現在は海外製に取り替えてしまいました。







☆遊環は2個付いています


游環は2箇所あり、折り返し部分の遊び部分を極力抑えるようにしてあります。

このあたりも、忠実複製品より便利な部分です。







☆長年使い込んだ風合い


形状が正確ではないため取り替えてしまったこの負革ですが、手入れをしながら長く愛用していた分、革の質感は良い風合いになっております。(もう使わないだろうけど・・・)




  

Posted by らんたろー at 07:54Comments(0)装備:日本軍

2013年06月09日

BOOKレビュー:機動戦士ガンダム 一年戦争全史・下巻




☆「機動戦士ガンダム 一年戦争全史・下巻」 (学研)


既刊に続き、アニメ本編における後半部分を題材にした本書では、モビルスーツ同士による宇宙戦闘やソーラ・レイなどのアニメならではの超兵器の描写を、非常にリアリティを感じさせる筆致で解説してあります。

この本の解説文を読んでいると、本当にこのような歴史が今後待っているんじゃないか、と思えてしまいます。

それもこれも、ガンダムと軍事知識の両方を “わかっている” 執筆者が手がけているからなのでしょう。

巻末にある登場人物の紹介も、歴史上の人物を見るようで面白いです。(アムロ・レイよりもドレン大尉の解説の方が詳しいという渋さ!)

このようなSF考証が楽しめるのも、元となる「機動戦士ガンダム」が、子供だましでなく、本気で作られた作品だからだと改めてその偉大さを実感した次第です。

現在、学研からはアニメを題材にしたSF考証系の本が既に数冊シリーズ化されていますが、全てはこの書籍から始まったものといえそうです。

いずれもクオリティの高い本ばかりなので、今後紹介していきたいと思います。




  

Posted by らんたろー at 22:32Comments(2)雑文・雑記

2013年06月08日

BOOKレビュー:機動戦士ガンダム 一年戦争全史・上巻








☆「機動戦士ガンダム 一年戦争全史・上巻」 (学研)


この本は、数多いアニメ「機動戦士ガンダム」の書籍の中でも、アニメ設定をリアルに考察するSF考証系の本です。

ガンダムシリーズ何十周年かの時期に、そのテの書籍は結構発刊された記憶がありますが、それらの本が現実の戦史(主にWW2)とアニメのストーリーを照らし合わせて類似点を指摘するタイプの物ばかりだったのに対して、コチラの方はアニメ「機動戦士ガンダム」本編の内容を、あたかも現実に起きた歴史の如く解説するコンセプトとなっています。

リアルに考えた場合の矛盾点や疑問点への理由付け(ぶっちゃけると言い訳ですが)は、 “モビルスーツが何故人型なのか” については過去の書籍でも幾度と無く語られていましたが、この本に掛かると、さらに深い部分にも追求と解説の手は及び、 “グフの色が量産後も青いものばかりなのは何故か” や ”地球連邦政府はなぜ影が薄いのか(アニメではほとんど軍人しか登場しない点への疑問)” そして “ジオン公国は何故開戦に至ったのか” という物語の基本部分まで「あたかも見てきたような」詳細な解説がされており、実に読み応えのある内容です。

学研の戦史シリーズにわざと酷似させた表紙、内容の構成は、純粋なアニメ・ファンには文字ばかりで面白くないかもしれません。

ですが、ミリタリー嗜好でアニメ・ゲームもイケル人には、書棚に必須のクオリティだと感じました。

正直、ここまでやり尽くしたガンダム・ネタ本もそうないと思います。




  

Posted by らんたろー at 10:46Comments(0)雑文・雑記

2013年06月02日

日本陸軍のガスマスク (・・・と同型の民生品)



☆九九式被甲嚢&被甲(代用民生品)


第一次世界大戦以来、各国軍では化学兵器に対する備えが必須となり、個人装備にガスマスクが常備されるようになりましたが、日本軍も例外ではなく、多くの戦場において雑嚢・水筒・鉄兜と同じ位ガスマスクを携行する姿が見られます。

近年の戦争映画や終戦ドラマでは大抵存在を無視されていますが、「兵隊やくざ」等の古い時代の作品ではしっかり被甲嚢を装備しています。












☆防空用防毒面・団用一号甲型


軍用実物は保存状態の良いものは高価かつ希少で手が出ません(もったいなくていじれない)が、戦時中に市販されていた民生品は比較的保存状態の良いものが、わりあい多く流通しています。

民生品として製造・販売されていた防空防毒面には、フィルター直結型の「十二年型市民防毒面家庭用」、本体が綿布製の「十六年式防空用防毒面」、以前紹介した「十七年式防空用防毒面」等、多数存在しますが、今回紹介する物は「防空用防毒面・団用一号甲型」で、外見は陸軍の被甲(ガスマスク)とほぼ同型で、当時品としては価格も手頃なため、代用品として入手しました。

この防毒面は、他の民生品と比べると作りが格段に違います。

これは推測ですが、製造は軍用向けと同じ製造ラインじゃないでしょうか。

恐らく、吸収缶の中身に軍用・民間用で違いがありそうです。












☆目硝子(レンズ)


レンズの状態はヒビ割れもなく概ね良好です。

航空眼鏡のようにゼラチン質をアクリル板で挟んでいるのか、内部が少し劣化したような部分があります。
















☆ストラップは5点支持


旋毛板(ヘッドレスト)は本体同様ゴム引布製で、締紐(ヘッドストラップ)はゴムを布で覆った物で、時代相応にくたびれてはいるものの、着装可能な程度の柔軟さは残っています。

また、金具類は総じて茶褐色に塗装されています。












☆覆面・裏面


覆面(面体)は表側はゴム引き布と思われる繊維的な質感ですが、裏面はゴムそのもの。

軍用品は裏面の構造が民生品とちょっと異なるようです。












☆排気弁


排気弁は金属製(おそらく鉄製)で茶褐色塗装されています。

現物は塗装もよく残っており、錆も無く良好な状態です。














☆吸収缶


ある意味、最も重要な部品である吸収缶です。

まさに中身の詰まった「缶」そのもので、割とずっしりくる重量感があります。

本体は茶褐色塗装されていますが、ほかにも無塗装銀色や濃緑色などのバリエーションがあるみたいです。












☆吸収缶・ラベル


吸収缶本体には紙ラベルが貼られており、一目で民生品とわかります。

「内務省検定済」の名称に時代を感じますね。












☆吸収缶・連結位置


吸収缶と連結管は止め金具で固定します。

常に止め具で押さえ込むテンションが掛かっているので、外れるような事はないでしょう。












☆連結止め具


止め具は破損もなく、現在でも充分に可動します。

結んである輪ゴムの状態が大変よく、現代の輪ゴムと同じ作りなのが地味に感動です。












☆面体・連結位置


一方、面体と連結管はボトルキャップのように締め込み固定です。

軍用品では、この部分の密閉処理がもっと徹底しているようです。














☆吸収缶・吸排気弁


吸収缶の底には吸排気弁があり、ゴム栓が付属しています。

全体に保存状態の良い個体ですが、さすがに吸収缶内部のフィルターは経年劣化や保存状態が不安ですね。

外から見る限りではフィルターの素材や構造は知る由もありませんが、ネットで見聞した情報によると火災時に使用すると科学反応で吸収缶がひどく加熱するそうです。














☆陸軍九九式被甲嚢


日本陸軍の被甲(ガスマスク)には、大別して九五式と九九式の二種類がありますが、主にフィルターの濾過能力に差があるようで、ガスマスク本体の形状は同一のようです。

それぞれ専用の被甲嚢(ガスバスクバッグ)も作られており、若干細部が異なります。

この九九式被甲嚢は海外製の複製品になります。












☆被甲嚢・負紐(携行時)


☆被甲嚢・負紐(使用時)


被甲嚢の負紐は素材・質感とも雑嚢の物とよく似ています。

通常は、たすき掛けで携行しますが、使用時には負い紐の根元の丸ボタンを使い、素早く負紐を短くできます。












☆被甲嚢・腰紐


たすき掛けした被甲嚢を、この腰紐で腰周りに結わえ、バタつかないように固定します。

紐自体はただの切り飛ばした板紐で、金具類はもとから一切ありません。
















☆被甲嚢・内部


被甲嚢の中も付属品収納ポケット等がよく再現されています。

吸収缶収納位置内部には、底の部分に吸排気スペース確保用の下駄が縫い付けてあります。












☆被甲嚢・収納状況


日本陸軍の被甲嚢は、諸外国の同種のバッグと比べてもコンパクトに出来ており、携行するには便利ですが、少々窮屈なようで、防毒面の収納には苦労します。

綺麗に収納するにはコツがいるようで、うまく位置決めしないと蓋も締まらず、そうでなくても防毒面自体が年代物なので、ゴム引き素材が破損しないよう取り扱いには特に気を使います。












☆被甲嚢・携行位置


通常携帯する際の被甲嚢の位置です。

右肩から左腰に向けて負紐でたすき掛けし、腰紐で固定します。

ソ連軍や東欧各国軍と同様の携行方法ですが、日本軍の被甲嚢は殊更コンパクトに出来ているので、割合邪魔に感じることはありません。












☆被甲嚢・状況位置


ガス攻撃が想定される状況での位置です。

まず被甲嚢の負紐を短い状態に調整しておき、首から胸に掛け、腰紐で固定します。

前述のソ連軍等と違いホースの連結距離が胸から口元までと短くて済むため、取り回しは良いです。
















☆民生品オリジナルの収納袋


民生品の収納袋です。

基本的な構造は軍用品と同様のつくりですが、若干簡略化されたような印象です。

戦時中の実物だけあって、素材や色味・縫製など非常に良い風合いです。














☆軍用品とサイズもほぼ同じ


収納袋の寸法も軍用品とほぼ同型で、やはり防毒面の収納はキツキツです。

コレクション保管時には、袋に入れない方が賢明でしょうね。














☆軍用品との違い


軍用の被甲嚢との最大の違いは、吸収缶の吸排気口付近です。

軍用品では下駄を履かせて空気の通り道を確保していましたが、民生品では直接袋に穴を開けて対処しています。

軍用品ほど過酷な環境で酷使されない民生品ならではの作りですね。











☆「状況、瓦斯!」

被甲着装状態です。

経年劣化のせいか防毒面のレンズが急速に結露してしまい、装着して10秒もしないうちに曇りで視界が遮られてしまいます。

コスプレ撮影ならともかく、実戦(サバゲー)での使用は無理そうです・・・。












☆着装状況・正面




☆着装状況・側面


くたびれた面体をいたわりながら装着しているため、かなり緩めに被っています。

実際には、もっとストラップを締め込んで密着させないとガスにやられてしまうでしょうね。












☆行軍時の着装位置・その1


被甲嚢の携行の様子です。

正規の携行位置になるよう意識してみました。

行軍時には特に問題ありませんが、匍匐前進などの戦闘行動では取り回しが悪いのが気になります。












☆行軍時の着想位置・その2


戦場写真などで確認できますが、被甲嚢は実戦場では行動の邪魔にならない位置に携行していたようで、画像のように後ろ側にどかしている様子もよく見られます。


















☆被甲着装時の射撃姿勢


状況瓦斯を想定した戦闘状況です。

吸収缶が独立している隔離型のおかげで、小銃の頬付け射撃も難なく出来ます。

また、被甲嚢は胸掛け式の携行により、脇周辺がフリーになるので取り回しも楽です。

実際に着装して動いてみると、日本陸軍の創意工夫ぶりが実感できます。












☆民生品ですが貴重なコレクションです


サバイバルゲーム的な意味では実用性は希薄ですが、軍装コレクターとしては外せない一品と言えましょう。

結果的に、バッグの詰め物としては神経を使いすぎるアイテムになってしまいましたが、貴重なコレクションですので、いたわりながら愛蔵していこうと思います。




  

Posted by らんたろー at 15:00Comments(9)装備:日本軍