2013年04月21日

BOOKレビュー:タイムスリップ大戦争



☆「タイムスリップ大戦争」 (豊田有恒・著)

この本はSF作家・豊田有恒氏の小説です。

以前より興味のあるタイトルだったのですが、古い本なのでとっくに絶版になっています。

先ごろAmazonで偶然見つけたので、早速注文して取り寄せました。

マーケットプレイスなので、何冊買っても一冊ごとに配送料が加算されるのが癪ですが「仕方ないね。」

内容はタイトルの示す通りタイムスリップ物ですが、面白いのは、日本列島がそっくりそのまま過去のソレと入れ替わってしまう、という点。

つまり、日本列島は1980年代のまま、周辺の世界が1941年という状態になってしまうのです。





☆小説の前半は、苦労しながらも1941年へ適応していく1980年代日本の状況が描かれています。

大地震の影響で日米開戦直前の1941年にタイムスリップした日本列島、まずは周辺国に散らばった邦人との連絡に四苦八苦する事になります。

時の日本政府の見解としては、戦争を回避し、とにかく国民を生存させる為に貿易・流通を復活させる事が第一と考えるのですが、一番の難題は中国大陸に展開している大日本帝国陸海軍、そして独立した軍事組織と化している関東軍をどう取り込むか・・・。





☆小説の中盤では、1941年の米軍vs1980年代の自衛隊と帝國陸海軍の連合部隊との戦争が描かれます。

タイムスリップした日本は、その事実を世界各国に伝えるとともに、未来の技術を巧みに利用しながら技術立国として諸外国と平和に付き合っていこうとするのですが、突如変貌を遂げた有色人種の国家への警戒感と屈辱感から、米国と白人同盟諸国は日本本土への奇襲攻撃に踏み切ってしまいます。

本来ならば、未来兵器たる自衛隊の装備に、WW2の兵器では太刀打ち出来ない筈なのですが、日本本土への奇襲攻撃による被害と、物量に物を言わせる米軍の前に、各地で苦戦を強いられていきます。

私が今までに読んだIF戦記物では、未来兵器の性能でひたすら圧勝する描写が多かったので、この辺りのストーリー展開はなかなかにスリリングで面白かったですね。





☆小説の後半では、戦いに勝利した日本が、またも過去へ飛ばされてしまい・・・。

結局、未来兵器の威力と、日本を支持するアジア諸国の協力もあって戦争に勝利する日本。

ですが、再度大地震に襲われ、今度は何と、1853年に飛ばされてしまいます。

状況を探りに向かった自衛隊の見たものは、沖合いに接近する蒸気船「黒船」の姿でした。

以降は、度々起こる地震のたびに過去に飛ばされる日本列島と、翻弄される人々の姿を見て行く事になります。

このままタイムスリップが続いたらどうなってしまうのか・・・。





この小説の作者「豊田有恒」氏は、SF作家として有名な方で、タイムスリップ物も何作も手がけられています。

そのためか、流石に面白い!くどくならない程度の軍事描写も読みやすくて良いです。まだ未読の他の著作にも期待が持てそうです。

  

Posted by らんたろー at 13:42Comments(0)雑文・雑記

2013年04月15日

ロシア型だけどアメリカ製 ~スペシャルフォース・ショベル~



☆コールド・スチール社製スペシャルフォース・ショベル


ミリコス系ゲーマーにとって、使い道は無いけれど必須のアイテムの代表例と言えば、「水筒」「ポンチョ(雨具)」そして、「ショベル(スコップ)」では無いでしょうか。

米軍のイントレンチング・ツールや、東ドイツ軍のフォールディングショベルが多数流通する中、意外と見つからないのがソ連軍/ロシア軍のショベルです。

私も、10年ぶりにソ連軍装備を補完する際に、ショベルが入手できず難渋しました。

そこで目を付けたのが、「民生品ジャンル」です。

今回、入手したのは「スペシャルフォースショベル」

これは海外のナイフ・メーカーであるコールド・スチール社が、実用品として販売しているショベルですが、形状がソ連軍の携帯ショベルに酷似しており、代用品に最適です。






☆木柄一体型の質実剛健な造り


形状はソ連軍用品そのまんま。折り畳み機構などない、極めてシンプルかつ頑丈な造りです。

木柄全体は無垢の上からニス仕上げされています。

鉄部分のグロスブラック塗装と合わさって、かなり綺麗な外見です。

ミリコスには綺麗過ぎますね。

もう少し汚して、使用感を出してみたいところです。






☆接合部はネジ止め


鉄部分と木柄はネジでがっちり締めこんであり、ガタツキは全くありません。

各国軍用ショベルと比べても、比較的短くコンパクトに出来ていながら適度な重量感もあり、取り回しもラクチンです。

(白兵戦ではさぞ重宝した事でしょうw)






☆木柄先端は丸いです


木柄の先端部分は丸く成型されています。

実物画像などを見ると、木柄の末端処理は個体差もあるようです。






☆購入時は刃が付いていました(画像は刃を潰した後の状態)


この商品はあくまで実用品として販売されていたものなので、ショベル本体の縁の部分が研いであり、刃が付いています。

これはスペシャルフォース・ショベルの売りの部分で、穴掘りの際に木の根も楽々ぶった切れるという代物。

実際、極めて鋭利な上に本体の重量もあるので、梱包ダンボールなど、軽く振り下ろすとサクッと両断できてしまいます…(汗

土木作業にはこの上ない利点ですが、ミリコスで携行するには危ない事この上ないので、ちょっと惜しいですが刃はグラインダーで潰しました。

物持ちの良いソ連軍の恩恵として、大祖国戦争からアフガニスタン紛争頃まで使えるショベル、稀に現用ロシア軍でも見かける息の長いアイテムです。

今後、実物を入手出来れば別ですが、比較的安定して流通している商品なので、代用品としても実用品としても、フォローしておいて損は無いと思います。
  

Posted by らんたろー at 21:18Comments(0)装備:ソビエト・ロシア軍